Doctors Me(ドクターズミー)- レディー・ガガ“PTSD”を初告白 トラウマが与える悪影響と克服する方法

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奇抜なファッションとキャラクターで、全世界で熱狂的ファンを持つ、アメリカの歌手レディー・ガガさんが、PTSDの症状に現在も苦しめられていることを公にしました。(参考)

過去のショックな出来事によって悩み、苦しんでいる方もいらっしゃるかと思いますが、PTSDはなぜ発症してしまうのでしょうか。

今回は「PTSD」をテーマに、主な原因や症状、医療機関での治療方法や、克服する心がけなどを精神科医に聞いてみました。

PTSDとは?


英語の“Post Traumatic Stress Disorder”の頭文字をとったもので、心的外傷後ストレス障害と呼ばれるものです。

非常に強いショック、あるいは精神的なストレスを受けるような出来事を経験で受けた心の傷によって、時間を経ても強い恐怖感をおぼえ続けるものを言います。

PTSDとなる主な原因


自然災害


例えば大きな震災などにより強い恐怖体験をした場合、PTSDの原因となりえます。

交通事故


同乗者がなくなったり、ご自身が重い傷を負ったというようなケースなどです。

暴力


生命を脅かされるような強い暴力などがショックで、PTSDになるケースもあります。

レイプ被害


非常に強いショック・ストレス体験であることは明白で、女性がPTSDを発症する多くの原因とも言われています。

火事


命からがら逃げだした、肉親を亡くしたといったケースなどで、火に対し強いトラウマが残る場合もあります。

戦争


残酷な行為の目撃などで、戦場の兵士がPTSDを発症するケースも珍しくありません。

PTSDによる症状


フラッシュバック


何気ない瞬間に、急にその時の記憶やつらさ、光景などが生々しくよみがえるものです。

トラウマを連想させる場所を回避する


例えば、夜道で襲われたことが原因となっている方が、暗い場所を極端に嫌がるなどが挙げられます。

リラックスできない


普段から緊張感が続き常に落ち着かず、警戒したり、些細な物音などにびくっとしてしまったり、不眠や慢性的な不安感などの症状があらわれます。

感覚の麻痺


つらい体験をしてから、自分の心を守るメカニズムが働き、人や物事に対する感情や感覚が麻痺したようになることもあります。

症状が長期間続く


PTSDでは原因となった出来事があってから、数カ月以上たっても記憶や症状が薄れることなく、そのまま続いたりさらに強まるようなことがあります。

PTSDの治療方法


医療機関では、以下の治療法の両方が行われることがあります。

心理的、精神的な治療法


例えば心の傷の原因となった場面をあえて呼び起こして、専門家の指導と助言のもとその状態に身を置くことによって、現在はもう安全であることを心から感じて安心してもらうことを目的とした持続エクスポージャー療法などが知られています。

ただ、こういった治療法は、患者さんにとって非常に大きな精神的な波や恐怖を呼び覚ます可能性が高いので、熟練した治療者のもとで行う必要があります。それ以外にも認知療法なども行われることがあります。

薬剤を用いた治療法


不眠や強い不安感、うつ状態などに対して睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬などが用いられることがあります。

医療機関以外でPTSDの治療が出来る機関、場所


同じ、あるいは似通った経験を持つ方同士が集まって、互いの問題や悩みを話し合うサポートグループや、カウンセリングなどがあります。

PTSDになった場合、自分で心がけるべきこと


安全な環境を確保する


トラウマとなった出来事から離れ、自分が安心できる居場所を確保しましょう。

信頼できる人間関係を作る


自分の状況を理解し、自分が安全と感じられる人間関係の構築に努めます。

規則正しい生活を送る


バランスのとれた食事や十分な睡眠、趣味など、リラックスを心がけて規則正しい生活を送るようにします。

最後に医師から一言

PTSDは、口にしないだけで症状を抱えている患者さんは身近にもきっといらっしゃると思います。

症状があるのに、自分がPTSDであると気づいていない場合もあるので、過去に大きくショックを受けた出来事からどうしても気持ちが離れられないという方は、一度自分の症状がPTSDの条件に当てはまらないか見直してみるとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)