中国のネット上では「日系車はボディの鋼板が薄く、安全性に劣る」というデマが存在する。こうしたデマが悪質なのは、あたかも本当に安全性に問題があるかのような論調で、交通事故に遭った日系車の写真を掲載している点であり、デマを信じ込んでしまった消費者も少なからず存在するだろう。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国のネット上では「日系車はボディの鋼板が薄く、安全性に劣る」というデマが存在する。こうしたデマが悪質なのは、あたかも本当に安全性に問題があるかのような論調で、交通事故に遭った日系車の写真を掲載している点であり、デマを信じ込んでしまった消費者も少なからず存在するだろう。

 中国メディアの今日頭条は7日、日系車の安全性をめぐるデマの存在を指摘しつつ、「こうしたデマはいつ生まれ、なぜ広まったのか」を考察する記事を掲載した。

 記事は、デマが発生した理由について「何の理由もなく生じたものではなく、何らかの主張が根拠になっているはず」だと主張したうえで、日本車メーカーは世界各国で車を販売するうえで「現地の法律や消費者のニーズに合致させた車を販売している」と主張。中国国内であれば、自動車を販売するためには「C-NCAP(中国車両安全基準)」と呼ばれる安全性能評価に合格する必要があるが、「C-NCAPは欧米の基準に比べて緩いのが現状」と指摘した。

 さらに、自動車の安全性を高めた場合、車両の価格が上昇するのは当然であり、低価格の車は安全装備が省略されていることも多いと指摘し、「欧州で高い安全性能評価を獲得している日系車は中国で売れ行きが芳しくないことも多く、これは価格が高すぎるため」だと論じた。

 また記事は、日本車と一括りにしても、実際には同一価格帯の車であっても各ブランドや車種で安全性能に大きな差があると主張。だが、米国車はブランドや車種間で安全性能にばらつきが小さいと主張したうえで、「安全性能に相対的に劣っていた一部の日本車の事故などが原因でデマが生まれ、反日感情を背景に拡散した」可能性があるとの見方を示し、車種やモデルによって安全性能にばらつきが生じるということはあってはならず、自動車メーカーは安全性に対して厳格な基準を設けるべきではないかと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)