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2016年も終わりが近づいているが、年末年始の休みを使って、海外に渡航予定の人も多いのではないだろうか。海外でクレジットカードを利用すると、通常は国際ブランドが定める為替レートに対して手数料が必要で、Visaクレジットカードの場合は多くが1.6〜1.63%となっているが、デビットカードやプリペイドカードのなかには、手数料不要で直接現地通貨払いができるカードもある。

■住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード

「住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード」は、同社の外貨普通預金口座に米ドルを預金している場合、決済通貨に米ドルを指定することが可能。米ドルで買い物をした際は、外貨普通預金口座から代金が引き落とされる。残高不足の場合は全額が円普通預金口座から引き落とされ、その際はVisaが定める為替レートに対して、2.5%の手数料が必要となる。

また、月間のショッピング利用金額1,000円につき6ポイントが貯まり、1,000ポイント以上貯めると1ポイント=1円としてキャッシュバックに利用できる。米ドルで支払った場合は、加盟店から計上された時点のVisaレートによる円換算金額で1,000円につき6ポイントとなる。

「Visa」または「Plus」マークがついた海外ATMでは、現地通貨を引き出すこともでき、外貨普通預金口座から米ドルを引き出す場合は、1.5%の手数料が必要となる。円普通預金口座から引き出す場合は、Visaが定める為替レートに対して、2.5%の手数料が必要 (いずれも別途ATM利用手数料が必要な場合あり)。キャッシング機能付きのクレジットカードで現地通貨を引き出すと利息が発生するが、デビットカードは預金の引き出しとなるため、利息が発生しないこともメリットとなる。

円普通預金から米ドルを購入して外貨普通預金へ移す際の手数料は、1ドルにつき15銭。つまり、1ドル=120円の場合、100ドルの買い物をすると、外貨払いなら手数料は実質15円(=0.125%)。円普通預金から支払うと手数料は2.5%で300円となるので、利用額が大きくなればなるほど違いが顕著になるだろう。使わなかった米ドルを帰国後に円に戻したい場合は、レートも異なり、再度手数料が必要となるが、よほど大きな金額を余らせたり、渡航中に大きくレートが変動したりしない限りは、円普通預金で払うよりも得するはずだ。

なお、住信SBIネット銀行グループで発行されているクレジットカード「SBIカード」も、同社の外貨普通預金口座に米ドルを預けていれば、手数料なしでドル決済が可能。こちらは買い物後、引き落とし日までに個別の利用分ごとの設定が必要になる。

■Sony Bank WALLET

ソニー銀行のVisaデビット付きキャッシュカードである「Sony Bank WALLET」は、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナの10通貨で外貨払いが可能。同社の外貨普通預金口座に対象通貨を預金していれば、同一通貨でのショッピングに対しては、外貨普通預金口座から代金が引き落とされる。

外貨残高不足の場合は、不足分が円普通預金口座から同社の為替レートで自動的に充当されて引き落とされる。また、対象通貨の口座が未開設の場合や、対象外の通貨でショッピングする場合は、円普通預金口座からの支払いとなり、その際はVisaが定める為替レートに対して、1.76%の手数料が必要となる。

同カードにはショッピング利用金額に応じたキャッシュバック制度があり、同社との取引状況に応じて決まるステージによって、0.5〜2%のキャッシュバック(月20万円が上限)を受けられるが、海外利用分はキャッシュバック対象外。海外で利用するなら、外貨払いをしないとメリットが薄くなってしまうので、渡航前に対象通貨の口座を開設して、残高を確認しておこう。

海外ATMで現地通貨を引き出す際は、対象10通貨の場合は預金があれば引き出し額に対して1.76%の手数料、対象通貨以外の場合は引き出し額をVisaのレートで円換算した金額に対して1.76%+216円の手数料が必要となる(いずれも別途ATM利用手数料が必要な場合あり)。なお、前述のステージによっては、216円の手数料は後日キャッシュバックされる。

円普通預金から外貨普通預金へ移す際の手数料は、通貨およびステージによって異なるが、米ドルの場合は1ドルにつき8〜15銭。ステージは毎月末に判定され、適用期間は翌々月の1カ月間となるため、年末年始のステージは既に確定しているが、今後も利用するなら意識しておくようにしよう。

このほかにもプリペイドカードであれば、「マネパカード」は円も含めて6通貨、「キャッシュパスポート」は9通貨をチャージして利用可能。どちらも国際ブランドはMastercardとなっている。こちらは次回に詳しく触れたいと思う。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月7日発売の『最強クレジットカードガイド2016 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。

(タナカヒロシ)