「日曜日にミーティングをしなくちゃならない」

名著『イノベーションのジレンマ』で「破壊的イノベーション」の概念を打ち立てたことで有名なハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授は、ビジネスコンサルタントとして働いていた頃に上司に休日出勤を求められ、断固として拒否したのだと、無料で「生きたビジネス英語」を学べる英語動画アプリ『BeNative』の学習コンテンツで語っています。「ライフワークバランスを保つことの難しさ」を考える上で示唆的な内容なので、抜粋してご紹介します。


上掲の動画の5分過ぎから、クリステンセン教授はかつての上司とのエピソードを語っています。ことの始まりは上司が「月曜日に大きなプレゼンをする必要が出たため、日曜日にミーティングをしなければならない」と言いだしたこと。教授は次のように答えたそうです。

クリステンセン教授:we made a decision that I wouldn't work on Sunday.
日曜日には働かないって決めたんだ。

Christine and I want to spend our time with our kids.
クリスティーン(教授の奥さん)と僕は、子どもたちと時間を過ごしたいんだ。

そして、敬虔なクリスチャンである教授は「日曜日には家族で教会に行きたいのだ」と上司にはっきりと伝えました。

上司は激怒し、次のように言いました。

上司:Everyone works on Sunday.
みんな日曜日に働いてる。

そう言われても教授は考えを変えません。この後、上司はクリステンセン教授に「日曜日に教会に行きたいというのはわかった。なら土曜日に出勤してほしい」と言いますが、これに対して教授は次のように答え、あくまで休日出勤を断りました。

クリステンセン教授:You know, because I want to raise good kids.
わかるかい、僕はちゃんとした子どもを育てたいんだよ。

If I want to raise good kids and spend my time on Saturday for BCG, I won't implement a strategy that's really important to me.
ちゃんとした子どもを育てたいと思っているのに、土曜日をBCG(Boston Consulting Group、クリステンセン教授が当時務めていた会社)のために働いて過ごしたら、自分にとって本当に重要な計画を実行しないことになる。

とはいえ、クリステンセン教授もこの決断については後々大いに悩んだと語っています。

クリステンセン教授:Anyway, I thought a lot about that decision because, in one way, it was just one in several thousand weekends.
とにかく、この決断(休日出勤を断り、日曜日を家族と過ごすことにしたこと)について多くのことを考えました。というのも、ある意味では、それは何千回もの週末の1回に過ぎなかったからです。

But in this particular extenuating circumstance, just this once, it's okay if I don't do it.
※extenuating:情状酌量すべき
しかし、自分の立てた(日曜日は家族と過ごすという)誓いを破っても許されそうな状況なら、一度なら、誓いを実行しなくてもいいだろう。

上司との関係を考え、休日出勤をするという選択肢もクリステンセン教授はそれも検討した上で、「自分はそうしない」と上司に告げたのだと思われます。しかし、「1回くらいなら...」と妥協して休日出勤をしたらどうなるでしょうか?

クリステンセン教授:It turns out that my life has been filled with extenuating circumstances.
私の人生は「(誓いを破っても)仕方ない状況」で埋まってしまっていたでしょう。

そしてクリステンセン教授は「一度自分が決めたことを破ったなら、二度三度とどんどん簡単に破られるようになるだろう。つまり、決めたことは98%守るよりも100%守るほうがずっと簡単だ」と結論付けました。これこそが教授が断固とした姿勢を貫いた理由でした。

クリステンセン教授のように絶対に休日出勤はしないとはっきり言って上司や同僚との関係は難しくするにせよ、どんどん増えていく「自分にとって大事なことを犠牲にしても仕方がない状況」に悩むにせよ、自分にとって理想的なライフワークバランスを実現することは容易ではないということがわかります。教授のようなアプローチはこの種の問題に対する理想的なものだとは思いますが、日本の労働慣行において実践するのは現実的ではないでしょう。筆者個人としては自分にとって重要なことを犠牲にせざるをえない例外的な状況を減らすよう、現行の労働環境の中で工夫していくことを選びますが、みなさんはどのように考えるでしょうか?


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(神山拓生)
Photo by Shutterstock.