イエーツ氏

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(台北 7日 中央社)中華民国(台湾)総統と米大統領や次期大統領による“首脳”会談として、1979年の断交以来初となる蔡英文総統とトランプ米次期大統領の電話会談。蔡総統は電話の中でトランプ氏の当選に祝意を表したが、ブッシュ政権(2001〜09)でチェイニー副大統領の顧問を務めたスティーブン・イエーツ氏が、米国がこの祝福の電話を受けるのに数十年かかったことは「恥ずべきことだ」と強調した。

イエーツ氏は6日に台北市内で開いた記者会見で、今回の会談は「重要で小さな一歩」だとし、「台湾の人々は現時点で米国の政策が大きく変わることを期待すべきでない」と語った。また、中国大陸に対する挑発とは思わないとの考えを示した。

一方、米国が中国大陸との交渉を有利に進めるために台湾を利用するのではないかとの懸念に関しては、米大統領選挙期間中や現在もトランプ陣営の関係者がそうした話をしているのは聞いたことがないと指摘。心配しないよう呼びかけた。

流ちょうな中国語を話すイエーツ氏は、トランプ氏と関係が深いとされる米国の保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」に所属していたほか、1987年から89年までの約2年間宣教師として台湾南部の高雄に滞在するなど、親台派としても知られる。

一部米メディアは、今回の電話会談の実現にイエーツ氏が関与したと報じたが、同氏はこれを否定している。

(呂欣ケイ、戴雅真、王淑芬/編集:杉野浩司)