織田裕二演じる法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)の喋り方がどうにもこうにも鼻につくとスタート当初、賛否両論を呼んで話題になったが、"だんだんよくなる法華の太鼓"で見続けているうちに慣れてきた。

いいとこ取りの主人公の作戦勝ち

ドラマは見て貰ってナンボ。田村正和の古畑任三郎に、水谷豊の杉下右京、さらに名探偵ポワロの声優(熊倉一雄)などなど、ミステリードラマの主人公、全部ひっくるめていただくことで、物議を醸すことで注目を集め、結果的には織田の作戦勝ち。IQ246という天才的な頭脳をもった貴族の末裔に見えるかどうかは別として、なかなか頭のいいやり方だったと思う。

IQ246に加え、やんごとなき貴族のご落胤の末裔、法門寺家89代目当主というありえない設定にしたことで、ま、しょせんフィクションだからそう目くじら立てることもないか、と気楽に見られる。シャーロックが法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)、ワトソンが和藤奏子(わとうそうこ)という遊びごころも含めて、ストレスフリーなドラマだ。執事好きとしては、ディーン・フジオカの執事ぶりを愛でるだけでも価値がある。

各回で当たり、はずれ・・・見る側の度量試される

1話完結になっていて、見やすく、毎回のゲストも楽しみ。脚本も演出も3人が交代で担当しており、その回によって微妙に味付けが変わる。なので、当たりの回とはずれの回がある。謎解きミステリードラマとしてはさほど出来がいいとはいえないが、それもひっくるめて楽しもうと思えるかどうか。視聴者の懐の深さが試されるドラマだ。

12月4日放送第8話のゲストは稲垣吾郎で、織田と稲垣は「踊る大捜査線」以来、19年ぶりの共演だとか。稲垣は主役にこだわることなく、脇もこなせば、こんなふうな1話ゲストもやれるので、SMAP解散後も、俳優として重宝されるに違いない。

ドラマも佳境に入り、今のところ無駄遣いでしかない、中谷美紀の活躍が見られるかなあと期待!(毎週日曜よる9時〜)

くろうさぎ