日本の高齢者は勤勉である。日本では退職後もなお働き続ける高齢者は少なくないが、定年退職年齢の引き上げ案に大きな反発が存在する中国からすると、働き続ける日本の高齢者の姿は理解に苦しむところだろう。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本の高齢者は勤勉である。日本では退職後もなお働き続ける高齢者は少なくないが、定年退職年齢の引き上げ案に大きな反発が存在する中国からすると、働き続ける日本の高齢者の姿は理解に苦しむところだろう。

 中国メディアの新浪は4日、「中国の高齢者が広場ダンスをしている間に、日本の高齢者は一生懸命お金を稼いでいる」と題して、日中の高齢者の違いとその理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、日本では退職後に再就職する高齢者が多く、2014年の調査では、60代後半の就業率が40.7%で、5人に2人が就業していると紹介。近年では、女性の再就職も30%を超えるまでに増加し、サービス業以外にも製造業などの第一線で働く高齢者が増加しているのも特徴的だ。

 ではなぜ日本の高齢者の就業率は高いのだろうか。その理由について記事は、一部調査を引用し、73%の高齢者が「経済的理由」を挙げ、22%は「生きがいと社会とのつながり」と回答したことを紹介。こうした理由に加えて、日本は「超高齢化社会」に突入しており、労働力不足という問題も背景にあると指摘した。

 一方の中国も、一人っ子政策を行っていたため、少子高齢化の問題に直面しつつある。そのため、中国でも定年退職年齢を引き上げ、男性は65歳、女性は55歳とする案が出ている。しかしこれは、若者の就業機会を奪うことになるため若者から反対の声が出ているほか、まもなく定年退職を迎える労働者からも反対の声が多く出ているという。

 しかし記事は、日本の高齢者が退職後の生活を維持するために働き続けているなか、中国の物価上昇率を考えたときに現在の年金で安心して広場ダンスをしていられるのかと、意味ありげに読者に問いかけた。そのうえで、「定年退職年齢が引き上げられるかどうかは国のマクロ政策の問題だが、退職するか働き続けるかは中国人1人1人の決定だ」と結び、暗に日本の高齢者に見習うよう促した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)