「第1回レスベラトロール研究会」写真右から、山田秀和氏、大澤俊彦氏、森下竜一氏、市橋正光氏、青木晃氏

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「レスベラトロール」とは聞き慣れない名前だが、アンチエイジングに関わる医師の間では抗酸化力が高く、健康維持に役立つと注目されている成分だ。赤ワインにも含まれることから、最近ではソムリエ試験の問題にも取り上げられているという。

いったい、どのような成分なのか。2016年11月12日にベルサール東京日本橋で行われた「レスベラトロール研究会(運営:株式会社わかさ生活)」に出席し、医師や専門家の講演を聞いた。

フランス人は心筋梗塞になりにくい

レスベラトロールとは、植物の色素成分であるポリフェノールの一種。

研究会の代表世話人である森下竜一氏(大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄付講座教授)が、注目されるきっかけとなったのは、フランス人は、チーズやバター、肉類など脂肪分の多い食生活をしているのにもかかわらず、心筋梗塞や脳梗塞の発症率が低いことだったと説明した。

「フレンチ・パラドックス」とも呼ばれるこの矛盾は、なぜ起こるのか。その理由のひとつとして、赤ワインに含まれるレスベラトロールの抗酸化作用が関係しているのではないかと考えられている。

皮膚科医で、「見た目のアンチエイジング」を研究している、山田秀和氏(近畿大学アンチエイジングセンター副センター長)は、現段階では、さらに安全性や効果の確立に向けた研究が必要だとしつつも、皮膚のシミやくすみの抑制、美白、がん予防、体形に関してはメタボ予防など、レスベラトロールへの期待は大きいとした。

また、光老化研究の第一人者である市橋正光氏(再生未来クリニック院長)は、これまでに報告されているレスベラトロールの研究から、市橋氏が注目した内容をピックアップした。

そのひとつに、マウス実験でレスベラトロールを皮膚に塗ると、紫外線を1/3〜1/4程度(SPF3〜4)防げることを示唆した研究が紹介された。さらに、培養細胞を用いたin vitro研究で、老化防止や脂肪の生成を抑えるなどの効果についても研究が進められている。

人での効果は?

研究会では、レスベラトロールと肌に関する新たな知見として、アンチエイジング医療を専門とする青木晃氏(横浜クリニック院長)が、北欧の森に自生するサンタベリー(※サンタベリーはわかさ生活の登録商標)由来の「トランス-レスベラトロール」を健康な人が摂取することで、肌の健康や肌質に与える効果を検証した比較試験を紹介した。

試験は、30〜65歳の日本人女性48名を対象に、1日12mgのカプセルを12週間飲んでもらったところ、飲んだグループはプラセボ(有効成分の入っていない偽薬)を摂取したグループに比べ、弾力がアップし、肌質が改善されたことが報告されているとした。

青木氏は、レスベラトロールは肌の弾力だけでなく、血管の弾力性や柔軟性を保つはたらきもあるとし、皮膚だけでなく内科的なエイジングにも役立つのではないかと、今後の研究の進展に期待を寄せた。

医師・専門家が監修「Aging Style」