【バゲット必食】粉の配合にこだわった本場パリの味、伊豆「ブーランジェリーパティスリーアダチ」

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パンめぐ」編集長がお届けする11月のマンスリーコラムは、「めぐりストと巡るパン屋さん特集」です。

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取材時はもとより、基本的にパン屋さんめぐりは一人ですることが多いワタクシ。

出来るだけ幅広い情報をもとにめぐるようにはしておりますが、ついつい好みが偏ることもあるので今回は完全にめぐりストさんのセレクトにお任せしてみました。

第8回目は、めぐりストの岡田さん、齋藤さんと一緒に静岡県・伊豆にある「ブーランジェリーパティスリーアダチ」へ行ってきました。

伊豆の山奥にある「ブーランジェリーパティスリーアダチ」

ブーランジェリーパティスリーアダチは、めぐりスト岡田さんオススメのお店。

実は伺う前に、こんなパンですよと写真をみせてもらった瞬間から「絶対、自分の好きなタイプのパンだ!」と確信していたので、行く前からかなりワクワク。

その上、車も出してくださりアテンド付き。

遠いとは聞いていたものの、確かにそれなりに遠い山の中でした(笑)。

ただ、車中みんながパンマニアということで、ずっとパンの話で盛り上がり、個人的には楽しい間に着いたという感じなのですが、運転してくださっていた岡田さんは大変だったと思います。

アダチさんに伺う前に湯河原のブレッド&サーカスにも行っていたので、到着したのが13時半頃に。

案の定、パンは本当に数えるくらいしか残っていなくて・・・。

とはいえ、そうなるであろうことは予測していたので、事前に予約していたパンをゲット。

バゲット、クロワッサン、ムースリー、セーグルマンゴー、鴨と生ハムとリンゴのサンドウィッチを予約していました。

店内のイートインスペースは、カウンター4席、テラスに数席あるのでカウンターでサンドウィッチを。

いやー、これが美味しいのなんのって!

噛みごたえがあり、噛むごとに甘味さえ感じるパン。

まだ購入可能なら追加で買いたいと思いお聞きしたところ、サンドウィッチのためだけに焼いているとのこと。

雑穀、胡桃、蜂蜜が入っていて、口の中でとろける生ハムとの相性もバッチリ。

りんごのしゃっきり感が良いアクセントに。

パンの旨みをゆっくり堪能しながら食べる、至福の時間でした。

粉の配合にこだわった、フランス仕込のパン

バゲットは、クラストのさっくり感とクラムのヒキが絶妙なバランス。

飲み込む瞬間に鼻腔に広がる粉の味わい、旨味、香ばしさ。

食べたいんだけれど飲み込みたくない葛藤に襲われ困りました。

軽い食感でそのままでも、エンドレスに食べてしまいそうになる美味しさ。

シンプルだけど粉自体の主張はきちんと感じるバゲットでした。

セーグルマンゴーは、ほぼクラムはフルーツでうめつくされているのだけれど、 クラストもきちんと存在感を主張し生地とフルーツが口の中でいい 感じに調和。

フルーツ9に生地1の割合を感じられるほど、フルーツがたっぷりで甘みもたまらなく美味しい。

クロワッサンは、しっかりしたクラスト。

程よいバターの香りとしっとり感、それでいてクラムも口でほろほろとける感じ。

ムースリーは雑穀粉、蜂蜜、オーツ麦、レーズン、クランベリーが練りこまれており、雑穀や粉の配合は修行したフランスのお店オリジナルなので再現は難しかったそう。

ただ、試行錯誤の結果、自信をもってオススメ頂いただけあって、ひと噛みごとに味の深みを感じるパンでございました。

午前中に行けず、予約していたパン以外はほとんど残っておりませんでしたが、逆にお店が少しは落ち着いた時間に伺えたのでシェフとゆっくりお話することができました。

シェフのこだわり、ストイックなパンへの熱い思いなどをもっと書きたいのですが、長くなってしまったので機会がありましたらまた別途ご紹介します。

伊豆にあるため、車の方が行きやすいのですが、修善寺からバスが出ているようなので、次回は、朝イチに、ずらっとパンが並んでいるときに行きたいと思ってます。

ブーランジェリーパティスリーアダチ
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島2860-2
電話番号:0558-85-0901
営業時間:8:00〜18:00 商品が無くなり次第終了
定休日: 月曜日・火曜日