未公開のブルーハーツ映画、上映資金調達なるか

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1995年に解散した伝説のバンド・THE BLUE HEARTS。2015年の“結成30年”には、6人の映画監督たちが思い入れのあるTHE BLUE HEARTSの楽曲を自由な解釈で映像化したオムニバス映画「ブルーハーツが聴こえる」が誕生したが、完成目前に、各作品をとりまとめていた製作幹事会社が立ちゆかなくなる事態となり、劇場公開できない状況が続いている。そこで12月7日から、上映資金を捻出するべく、クラウドファンディングが始まった。

「ブルーハーツが聴こえる」は、それぞれの楽曲ごとに個性があふれる、笑いと涙がつまった6つのストーリーで構成。キャストには尾野真千子、市原隼人、斎藤工、優香、永瀬正敏、豊川悦司ら豪華キャストが出演している。監督には、飯塚健(荒川アンダーザブリッジ)、下山天(キカイダ― REBOOT)、井口昇(ヌイグルマ―Z)、清水崇(「呪怨」シリーズ)、CMディレクターの工藤伸一、李相日(怒り)ら、人気クリエイターたちが集結した。

製作幹事会社が立ちゆかなくなり、今後の展望が全く見えない中、今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭、したまちコメディ映画祭 in 台東、台湾高雄映画祭、ハワイ国際映画祭、ラヂオもりおか音楽映画祭とさまざまな映画祭で取り上げてもらう機会があり、そのたびに多くのファンから熱い声援や、作品の完成度に反響が寄せられたそう。また、監督陣やキャスト陣の応援を受け、来春に劇場公開できる可能性が出てきたが、現時点では上映資金が不足していることから、このたびクラウドファンディングで資金調達する運びとなった。

ザ・ブルーハーツ30周年企画映画『ブルーハーツが聴こえる』を劇場公開したい!
https://www.makuake.com/project/the-blue-hearts/

目標の金額は1,080万円。5,400円、10,800円、21,600円、32,400円、54,000円、216,000円、324,000円のコースがあり、それぞれエンドロールにクレジットが載るなどの特典が用意されている。

6つの作品は次の通り。コメントはすべて監督のもの。

☆「ハンマー(48億のブルース)」
出演:尾野真千子、角田晃広、萩原みのり、伊藤沙莉、吉沢悠、余貴美子
監督:飯塚健

遡ること 27、8年。
小学校高学年の頃。
曖昧な記憶を辿ると、「はいすくーる落書き」というドラマに行き着く。その主題歌が THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」だった。改めて調べてみると、他にも挿入歌として、「星をください」「キスしてほしい」「リンダリンダ」が使用されていた。
これが僕のブルーハーツ初体験だ。衝撃だった。それはもう、挿入歌の記憶がないくらいだから、相当「TRAIN-TRAIN」にヤラれたんだと思う。そうして――3rd Album「TRAIN-TRAIN」が、僕が初めて買ったアルバムになった。

そこからは 1st、2ndと遡り、追い掛けた。僅かなお小遣いを貯めては、近所のジャスコの中にあった、CDショップというより、CD区画と言った方が正しいような店に走った。置いてない場合は注文した。届くまでの数日間が、嫌いじゃなかった。そうこうして部屋にすべてのアルバムが揃った時は、なんだか無敵になった気がした。
そして中2の時、地元群馬の片田舎、渋川市民会館にブルーハーツがやって来た。忘れもしない二学期の、期末テスト前日。
……行くしかなかった。前から7列目、初めて生で観たTHE BLUE HEARTSに、撃ち抜かれた。

とそんな、ブルーハーツしか聴こえない、と言っても過言じゃない思春期を過ごし、大人になり、いや、なれてないかも知れないけど、そのブルーハーツの楽曲をモチーフに物語を紡ぐというオムニバス映画、「ブルーハーツが聴こえる」に参加させて頂きました。
その企画性はもちろん、錚々たる先輩監督たちに混ぜてもらい、「楽しい」しかありませんでした。

そんな映画を一人でも多くの方に観て頂けるよう、チカラを、どうかチカラを貸して下さい。

☆「人にやさしく」
出演:市原隼人、高橋メアリージュン、浅利陽介、瀧内公美、加藤雅也、西村雅彦
監督:下山天

28年前、松竹大船撮影所で助監督をしていた僕は、映画への道を諦めようとしていました。
そんな時、ブルーハーツ「青空」のPV撮影が撮影所で行われスタッフとして参加。この現場が僕にとって音楽映像との初めての出逢いで人生の決断をした瞬間でもありました。その後、僕は撮影所を去り映画の道を棄ててPV監督になりました。しかしその道筋が最も映画を監督する最短になるとは当時思いも寄りませんでした。
そして時を超えて自分がブルーハーツをテーマに映画が撮れるなんて…当時の自分の決意に「ありがとう」を言いたいです。
「ブルーハーツが聴こえる」
この6監督6作品との出逢いが、あなたの中で何か頼もしい変化が起きることでしょう。
そんな素敵な出逢いのチャンスを僕らと一緒に創りませんか。

☆「ラブレター」
出演:斎藤工、要潤、山本舞香
監督:井口昇

僕はブルーハーツさんをリアルタイムで聴いていた世代でしたので、
この企画を依頼された時はとても光栄でしたし、絶対やりたいと思いました。
とはいえ、高校時代の僕は学校では隠れるように過ごし、
ライブハウスに行く事すら浮いてしまう位の地味な映画少年でしたから、
ブルーハーツさんの曲をモチーフにして撮る事はおこがましいのではないかと考えたりしました。

しかし「ラブレター」という曲をあらためて聴いて、
高校時代の自分が失恋した時の記憶が脳裏に甦ってきて、その時の気持ちを映像にしたくなりました。

今回の「ラブレター」という作品は、僕にとっての「ロック」です。
女の子とろくに口も利けなかった頃の自分を厚かましくも斎藤工さんに託し、
当時叶わなかった想いを果たしてみました。
この作品を観てくれた方々が御自身の青春時代を振り返って胸を熱くして貰えたらとても嬉しいです。
本当に多くの方に見て頂きたい作品です。
みなさんのお力で、ぜひこの作品を上映させてください。

☆「少年の詩」
出演:優香、内川蓮生、新井浩文
監督:清水崇

“僕の話を聞いてくれ、笑い飛ばしてもいいから”
“人をだましたりするのは、とってもいけないことです”
企画・製作だった心無い大人達から裏切られ、
僕らのPUNKな映画たちが魂の悲鳴を上げています!
この状況にブルーハーツの色褪せぬ精神を噛みしめながら、
一緒に立ち向かい、拳を振り上げ、叫び、応援してくれる仲間:PUNKS を求めています!
ブルーハーツを浴びて育った6人の少年たちが、今オッチャンになって尚、
社会や大人へ叩きつけたい、時代と世代を超えたやりきれない想いが宿っています。

僕ら6人は今“ナイフを持って立って”います。
どうか、この心の声を吐き出す力をください!

☆「ジョウネツノバラ」
出演:永瀬正敏、水原希子、藤崎ゆう
監督:工藤伸一

1985年に誕生した「ザ・ブルーハーツ」。
30年後の2015年、この6本の映画が誕生しました。

1987年「リンダリンダ」でメジャーデビュー。
30年後の2017年、この6本の映画を皆さんのチカラでメジャーデビューさせて下さい!

「ブルーハーツが聴こえない」で終止符を打った伝説が、
30年の時を経て「ブルーハーツが聴こえる」で再び蘇る!

さあ!
皆さんも一緒に「ザ・ブルーハーツ」の歴史の1ページに名前を刻みましょう!

☆「1001のバイオリン」
出演:豊川悦司、小池栄子、三浦貴大、石井杏奈、荒木飛羽
監督:季相日

ブルーハーツとの出会いは十代の終わり頃。
酒を覚え始め、気乗りしないままカラオケに流れて行くと、必ず誰かが唄っていた。
その度に、飛び跳ねたり叫んだりしなければならない。
正直なところ、当時は斜めに見ていた。
みんなと同じようには、のめり込めなかった。

ただ、時間の流れとともに、誰かが唄うブルーハーツの聴こえ方も変わる。
誰かの幸せを願い唄う人。
自身の悩みを重ね唄う人。
共に美しい思い出を慈しむように唄う人々……

思えば、自分も結婚し、子供ができ、家族を創っている。
様々な人と出会い、助けられ、気がつけば大切な人を失うこともある。
だからこそ、ブルーハーツは色褪せない。
理不尽が溢れるこの世界で、決して諦めてはならないと叫んでいる。
生きることの喜び、愛することの喜びを決して忘れるなと唄っている。

ブルーハーツに与えられた多くの感情を、この映画に込めました。
どうか、我々に、力を借してください。