「株主優待株」の本当にお得な選び方&買い方とは? 今さら聞けない株主優待の基礎知識に加えて、 達人が実践する優待株投資の必殺ワザもチェック!

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株主になると金券や食品、自社製品がもらえる「株主優待株」。その株主優待株への投資も、「基礎」を押さえないと痛い目に遭うことに……。現在発売中のダイヤモンド・ザイ1月号では、大特集「合計利回り16%も! 株主優待ランキング136」を掲載しているが、今回はその中でも紹介している株主優待株投資で損しないために重要な「4つの基礎知識」を大公開!

また、同じ特集内では、株主優待株投資の達人たちが、実際に株主優待株投資で失敗しないためにどんなワザを駆使しているかも、併せて紹介。今回は、そんな達人たちの気になる必殺ワザも、後半で公開する!

(※関連記事はこちら!⇒株主優待で楽しく儲けて節約する優待投資家を直撃!優待名人・桐谷さんらスゴ腕優待投資家の生活やイチオシの株主優待&銘柄、優待コレクションを公開)

「株主優待株」投資の基礎知識(1) 
「配当+株主優待」の合計利回りを意識する!

 優待品の魅力で選択するのはもちろんOKだが、損をしないために確認したいのが、「年間の配当と株主優待を合わせた合計利回り」だ。合計利回りが高ければ株価は下落しづらく、早く元を取りやすい。

 優待名人の桐谷さんも一押しする「コメダホールディングス(3543)」の場合、

[配当50円+(年間優待額2400円÷株数100株)]÷株価1682円(※)=合計利回り4.40%

 となっている(※2016年11月4日終値)。


 なかには、合計利回りが10%を超える株もあるのでぜひ確認を。たとえば「エム・エイチ・グループ(9439)」の場合、2016年12月2日の終値で計算すると、合計利回りは最大値で12.4%。「エム・エイチ・グループ」は株主優待利回りが高いので、合計利回りも高くなっている。

※「エム・エイチ・グループ」の株主優待の詳細はこちらから⇒「エム・エイチ・グループ、株主優待の内容を変更!美容室『モッズ・ヘア』が近くにない人も利用できるオンラインストアの優待券(割引券)などを新設

「優待株」投資の基礎知識(2) 
権利確定日に向け値上がりする2〜3カ月前に買う!

 人気優待がある企業の株価は、優待を得られる権利確定日に向けて上がり、最終売買日を過ぎると下落しやすい。そのため直前に買うと割高ですぐに株価が下がり、含み損を抱えることも。少なくとも権利確定日の2〜3カ月前には買うようにしよう。最近は優待人気で上昇も早く、より早めに買うほうがいい。

「優待株」投資の基礎知識(3)
業績や配当の有無のほか、企業規模にも注目!

 株主優待が魅力的でも、業績が悪化すれば株価が急落したり、最悪優待廃止もあり得る。優待株を買う時こそ、企業の業績や配当の有無を見て、リスクを確認。好業績の企業のほか、大企業のほうが優待廃止のリスクは低い。

「優待株」投資の基礎知識(4) 
長期保有でオトクになる優遇の内容も確認!

 株を長期で保有すると、追加の株主優待がもらえる「長期保有の優遇」をする企業が増加中だ。なかには優待額が倍になる株もあり、長期保有を視野に入れるならぜひチェックを。

銘柄(市場/コード) 単元 継続保有のメリット 最新の株価
サムコ
(東1/6387)
100株 2年以上でQUOカードの金額が倍に!
リコーリース
(東1/8566)
100株 QUOカード額が1年以上で1000円分、3年以上で2000円分アップ
イオンモール
(東1/8905)
100株 3年以上でイオンギフトカードを追加進呈(1000株で2000円など


 さて、優待株投資で最低限押さえておきたいことを紹介してきた。いわばここまでは「基礎編」だ。続いては「応用編」として、優待投資家が実践する、さらにお得に優待株を狙う必殺ワザを大公開!

必殺ワザ(1)「ゴマちゃん」さんはこのワザを活用!
家族で1単元ずつ買い、株主優待を複数獲得する!

 まずは、ブログ「ゴマちゃんの初心者でもできる株主優待 マイ日記(http://blog.livedoor.jp/gomagomachan/)」を運営する「ゴマちゃん」さんの必殺ワザ。ゴマちゃんさんが実践するのは「家族にも証券口座を保有してもらい、必要に応じて家族とともに1単元ずつ同じ株を買って、株主優待を複数獲得する」というものだ。

 株主優待はおおむね1単元からもらえるが、株数に比例しないことがよくある。つまり、1単元で「QUOカード1000円分」がもらえる株主優待があったとして、2単元保有している場合に「QUOカード2000円分」をもらえるとは限らないのだ。

 むしろ、多くの株は「1単元〜5単元未満はQUOカード1000円分」「5単元以上はQUOカード3000円分」といった具合に、株数とはあまり比例しない形で株主優待実施のルールが定められている。

 よって、ゴマちゃんさんの場合、1単元以上の保有で一律同じ優待なら、1人で複数単元を持つのではなく、家族で1単元ずつ持つようにしている。そうすれば株主優待を人数分受け取れ、優待利回りも大きく上昇するのだ

必殺ワザ(2)かすみちゃんはこのワザを活用! 
「併用可能」や「お釣りあり」など優待券の特徴を押さえる!

 続いて、ブログ「かすみちゃんの株主優待日記(http://blog.livedoor.jp/setuyaku999/)」を運営する、「かすみちゃん」の必殺ワザを紹介。かすみちゃんが実践するのは、「使い勝手の良いものに限定して優待券を選択すること」だ。

 株主優待では優待券がもらえることが多いが、ひと口に優待券といっても、その中身は様々だ。制限がない優待券もあれば、一定額の買物をした場合のみ使えるものもある。なかには「ビックカメラ(3048)」と「BS11(9414)」のように、内容は似ているが細かい違いがある企業も。購入する前に利用条件はしっかりと確認を。

銘柄(市場/コード) 単元 優待内容 特徴 最新の株価
ビックカメラ
(東1/3048)
100株 買物優待券 お釣りもポイントもなし。一部ネットで利用可。
BS11
(東1/9414)
100株 ビックカメラ
商品券
お釣りもポイントもあり。ネット利用不可。
日本ビューホテル
(東1/6097)
100株 優待券 曜日、プランや枚数などの利用制限なし。
エイチ・アイ・エス
(東1/9603)
100株 株主優待券 旅行商品1万2000円ごとに1枚利用可など。

必殺ワザ(3)mtipsさんはこのワザを活用! 
グループで相互に使える優待なら利回りで選ぶ!

 3つ目の必殺ワザは、ブログ「株主総会お土産日記(http://blogs.yahoo.co.jp/ttthhhmmmjp)」を運営する「mtips」さんが教えてくれたもの。「イオングループ」や「コロワイドグループ」など、「グループで複数の会社が上場し、優待券を相互利用できる場合は、最も合計利回りが高い株を選ぶ」というものだ。同じ優待内容でも購入額などで利回りは異なるので要注意。

 右の図表は、イオングループ傘下の「マックスバリュ各社」の最低購入額と合計利回りの違い。投資先によってこれほど差が生じるのだ。

銘柄(市場/コード) 単元 最低購入額 配当+株主優待利回り 最新の株価
マックスバリュ中部
(名2/8171)
100株 12万円 5.19%
マックスバリュ西日本
(東2/8287)
100株 16万円 5.16%
マックスバリュ東海
(東2/8198)
100株 18万円 4.82%
マックスバリュ北海道
(東1/7465)
100株 31万円 2.16%

必殺ワザ(4)ようこりんはこのワザを活用! 
2単元を購入して優待と値上がり益をダブルで狙う!

 最後は、ブログ「ほんわか ようこりん(http://blogs.yahoo.co.jp/wmxfr453)」を運営する優待投資家「ようこりん」の必殺ワザ。それは、「あえて優待株を1単元ではなく2単元買う」というものだ。

 この記事の最初のほうでも出てきたように、優待株は権利確定日に向けて値上がりする傾向にある。資金に余裕がある人はこの特徴を生かして、優待株を事前に2単元以上購入。1単元はそのまま保有して優待を受け取り、残りの株は権利確定日前の高値で売れば、優待(配当)と値上がり益の両取りができるのだ。

 ここまでに紹介してきた優待株の基礎知識を押さえ、なおかつ簡単にできる達人のワザを実践すれば、充実した株主優待生活を送れるはずだ。ちなみに、現在発売中のダイヤモンド・ザイ1月号では、優待投資家がオススメする注目の優待株を大量に公開しているので、優待株投資を始めてみたい人は必ずチェックしてみてほしい。合計利回りや最低投資金額の目安も記載してあり、便利さは折り紙つきだ。