韓国の京畿道(首都圏の一部)に住む、子どもを持つ脱北者の女性の半数以上が、北朝鮮に残された家族と連絡を取り合っていることが明らかになった。韓国の聯合ニュースが報じた。

京畿道庁の京畿道家族女性研究院が、道内の脱北者女性400人を対象に調査を行った結果、回答者の39.3%が「北朝鮮に子どもを残してきた」と答え、このうち57.7%がこの3年間で「1回以上、子どもと連絡を取った」と答えた。「10回以上」と答えた人も7.6%に達した。

6割超「子どもを連れてくる」

また、47.0%は「北朝鮮に残した子どもに送金したり、物を送ったことがある」と回答し、送金額の合計が「600万ウォン(約58万3000円)以上」と答えた人が35.5%に達した。3年間の平均送金額は512万6000ウォン(約49万8000円)だった。

さらに、62.1%が「子どもを韓国に連れてくるつもりだ」と回答した。

一方、「子どもと連絡を取っていない」という回答もあった。その理由としては、42.9%が「連絡する方法がない」、28.6%が「北朝鮮当局に発覚するのが怖い」、17.9%が「経済的余裕がない」としている。

調査では、脱北後の韓国での暮らしについても質問している。

韓国で体調悪化

それによると、回答者の31.3%が「子どもは韓国にいるが、経済的な事情で同居できない」、59.7%が「仕事がない」または「仕事ができる状態ではない」と答え、47.3%が「体の調子が良くない」と答えた。

「北朝鮮にいた頃は体の調子が良くなかった」と答えた人が21.0%だったのと比べると、韓国に来てから健康状態が悪化した人が多いことが鮮明になり、差別や貧困など、脱北者の直面している実態を垣間見せている。

韓国統一省の調査によると、今年9月末時点で京畿道に住む脱北者は8185人に達する。これは韓国在住の脱北者の29.7%に当たり、韓国の広域団体(日本の都道府県に当たる)の中で、最も多い。