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日本ヒューレット・パッカードは12月6日、都内で記者会見を開き、ストレージ利用モデルの多様化、オールフラッシュデータセンターの迅速な導入、適切な耐障害レベル、ならびにハイブリッドITインフラへのスムーズな移行を支援する「HPE 3PAR Flash Now」プログラムなどを発表した。

現在、パブリッククラウドプラットフォームの経済性および柔軟性によるメリットと、オンプレミスインフラのパフォーマンスやセキュリティ面での優位性を比較検討しており、両方のメリットを最大化するため同プラグラムを12月6日から開始した。

同プログラムでは、3PAR StoreServ Storageを実効容量1GBあたり月額0.03ドルから提供する。同時に多様な補完技術とサポートプログラムを組み合わせることで、オンプレミスに必要なデータのセキュリティおよび管理性だけでなく、オールフラッシュストレージ性能、組み込みデータ保護、ならびにアプリケーション可用性を実現したという。

米HPE シニアバイスプレジデント ストレージ&ビッグデータソリューションズ ジェネラルマネージャーのビル・フィルビン氏は「オールフラッシュがデータセンターにおいて主力となるためには『アプリの高速化』『運用の簡素化』『リスク低減』『投資の選択肢』の4つが求められている」と述べた。

アプリの高速化について同氏は「オールフラッシュがデータセンターに深く入り込むためにはアプリがサポートされなければならないため、3PARはオラクルやマイクロソフトに加え、Docker、Mesoshereなどのコンテナ系もサポートしている。このように幅広いアプリをサポートできるのは3PARのテクノロジーによるものだ。顧客の要件はシームレスなパフォーマンスやQoSを担保したアプリの統合などが重要な要件として挙げられている。われわれは顧客の要件に対応するためメッシュアクティブとASICによるアプリの高速化を提供しており、ASICでサポートされているアーキテクチャは多くのデータに対応できる。コンバージドシステムの環境においてはサーバチームとタッグを組み、不揮発性メモリを使用している。そして『3D Cache』という技術を発表しており、ストレージクラスメモリを活用することで、DRAMと既存のキャッシュに存在していた境界線をなくし、SSDのキャッシュを通じて提供することで高速化やレイテンシの削減、コスト効率とパフォーマンスを向上させることが可能だ」と説明した。

運用の簡素化に関してフィルビン氏は「オールフラッシュのトータルのTCOを改善するためにはアプリのオーケストレーションフレームワークを拡充する必要があり、ベアメタルや仮想環境でもアプリのプロビジョニングを自動化していくことが必須だ。オーケストレーションにおいては、ハイブリッド・インフラ向けのプラットフォーム『HPE Synergy』を通じてサーバ、ネットワーキング、ストラテジーといったリソースをコンポーザブルで顧客に提供し、これによりアプリも拡充していくという戦略を採用している。Synergyを支える要素として管理ソフトウェア『One View』は、SANやサーバ、ネットワークのプロビジョニングだけでなく、3PARをはじめとしたストレージのプロビジョニングも可能だ。また、One Viewとデータ保護を行う『HPE Recovery Manager Central』を組み合わせて使用することで、3PARやなどのデータ保護の自動化を行っている。さらに、ビッグデータアプリの『HPE Storefront Remote』は容量の稼働率などに関するビジネスインサイトを収集する」という。

リスクの低減については「オールフラッシュのデータセンターのメリットはTCOが低いことやデータセンター設置する資産を減らせるといったメリットがある一方、デメリットとしては限られたデバイス上で従来よりも多くのワークロードを走らせるリスクがある。データセンターの展開を考えている顧客はサーバからストレージーまでエンドツーエンドでリスク低減とデータ保護を念頭に置くべきだ。3PARには、『Peer persistence』といったデータ保護機能が内蔵されているほか、リカバリマネジメント機能やディスクベースのバックアップとして『Storeonce』があり、これらを活用することでデータをオフザボックスの状態でデータを保護する」と同氏は説く。

そして投資の選択肢として、同社は3Par Flash Now プログラムを掲げている。同氏は「われわれはハイブリッド、かつ単一で統合化されたオールフラッシュアレイが正しい選択肢だと考えている。3Par Flash Now プログラムは顧客のオールフラッシュデータセンターへの移行を支援し、成長の度合いに応じた課金体制となる。アップグレード、マイグレーションを含み、顧客が消費するまでは支払う必要はなく、顧客のオールフラッシュデータセンターへの移行を推進するために必要なポートフォリオだ。コスト、機能、レジリエンスは重要な検討材料となり、同プログラムはそれら3つをカバーしている。3PAR以外にはエントリーレベルで『MSA 2042』『SV 3200』、高いレベルの製品が必要な顧客に向けてはXPシリーズをそれぞれ備えている」と胸を張った。

同社によると、プログラムは単なるファイナンスプログラムの域を超え、オールフラッシュデータセンターの迅速な導入を支援し、従来のストレージシステムからの移行を簡素化するとともにリスクを低減し、将来的なテクノロジーへのシームレスな移行を顧客に提供するという。また、3PARのオールフラッシュストレージ性能に加え、フレキシブルキャパシティやプレ・プロビジョニングなどの技術、プログラム、サービスを組み合わせている。

これらの補完技術やサポートプログラムにより、無償の自動データ移行ツール、または顧客に最適化された移行サービスを利用することで、サービス提供までの期間を短縮。また、99.9999%の可用性保証とフラッシュに最適化されたネットワーキング、およびデータ保護によるサービスレベルの向上に加え、ストレージクラスメモリやNVMeなど次世代テクノロジーへの無停止アップグレード機能を備えることで、リフレッシュリスクを最小限に低減するほか、データ局所性を超えてコントロールを維持し、長期的なロックインを回避、ならびにクラウドからデータを再利用する際のコストや複雑さの低減といった柔軟性を得ることを可能としている。

同プログラムの主要要素である同ポートフォリオはSmart SAN技術を採用し、3PAR StoreServ Storageアレイからの自動化を実現。これにより、プロビジョニング設定時間を90%削減(Gen6 Fibre Channelを使用したDemartekによるテスト結果)し、手作業による時間短縮や、人為的なエラーおよびネットワークの変化によるリスクを低減するとしている。

さらに、アプリケーションのサービスレベルを維持し、オールフラッシュデータセンターの費用対効果を最大限に引き出すには適切なネットワーク帯域幅を確保し、アプリケーションをインフラへ迅速に接続する必要があるため「StoreFabric 32Gb(Gen 6)Fibre Channel」のポートフォリオを全面的にアップデート。32GbのFCスイッチ「HPE StoreFabric SN6600B」、ダイレクタースイッチ「HPE StoreFabric SN8600B」はともに12月8日に販売開始を予定しており、価格はいずれも税別でSN6600Bが260万円、SN8600Bが2000万円。

(岩井 健太)