Doctors Me(ドクターズミー)- 小林麻央さん“温浴療法”を始めたことを報告 “温浴療法”と“温熱療法”とは?

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2016年12月3日(土)公開の乳がんで闘病中のフリーアナウンサー小林麻央さんのブログでは、温浴療法を始めたことが語られていました(参考)。

温浴療法とはどのような治療法なのでしょうか?

今回はこの「温浴療法」と、また「温熱療法」について医師に解説していただきました。

温浴療法とは?


ブログ記事内では、「温浴療法」と記載がありましたが、がん治療としては「温熱療法」がより一般的ですので、今回は両方についてそれぞれ解説できればと思います。

温浴療法とは


温浴療法とは、病気を治す目的や予防する目的、健康維持などを目的として、あたたかいお湯に入ることをいいます。身体をあたためることで、身体を形作っている細胞の活性を高める効果が期待できます。

同時に血液循環を促したり、心地よいあたたかいお湯につかることによってリラックスする、といった効果も期待できます。

温浴療法の種類


全身浴:全身、あたたかいお湯につかる方法

部分浴:身体の一部だけ温める方法

温浴療法を受けられる医療機関


温浴療法の治療施設は、何科に行けば必ずあるということではなく、その医療機関によって採用の有無が異なります。

温浴療法の費用


一般に健康保険の適用外になりますから、1回につき万単位で費用がかかることも珍しくないようです。

自由診療になるので、施設によって費用やシステム(何回かまとめて回数券のようなものを購入する等)も異なることがありますので、受けようと思う方は必ず事前に確認された方がよいでしょう。

温熱療法とは?

温熱療法とは、がんが通常の私たちの身体を作っている細胞と比較して、熱に弱いという性質を利用したがんの治療法の一つです。

ただ、現時点では、がんに対して外科的な手術療法や抗がん剤、放射線などと比較して標準的な治療法とまでは言えず、がんの種類によっては十分にその効果が判明していない治療法です。

温熱療法の種類


全身温熱療法:全身を加温する方法

局所温熱療法:身体の一部、具体的にはがんのある部分とその周囲のみを温める方法

一般的には局所温熱療法が行われることが多いです。

温熱療法によるがん細胞への作用

身体の外から、あるいは内部が空洞になっている臓器(食道や胃、子宮など)では内腔に器具を入れたり、時にはがん組織に直接電極針を入れて加温する方法により、以下の作用があるといわれています。

41度以上でがん細胞に影響を及ぼすことができる

42.5度以上になるとより強いダメージを与えることができる

ただ、単独で行われることは少なく、他の治療法と組み合わせて行われることがほとんどであると考えられます。

温熱療法を受けられる医療機関と費用


温熱療法は、医療機関によって行っている機関と行っていない機関があり、どこででも受けられるというものではないので、希望される場合は事前に装置の有無などを問い合わせて、受診する必要があります。

基本保険適用となりますが、回数や事前診察、行う部位に関する画像検査の内容などによって費用は異なってきます。

最後に医師から一言

多くの進行がんには未だに特効薬はありませんが、分子標的薬やその他の新しい抗がん剤、また、こういった温浴療法、温熱療法などいろいろな治療の選択肢が増え、がんをより効果的に治療できるようになるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)