飼い主のGFを暴漢から守ったヒーロー犬(出典:https://nypost.com)

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世界最強の闘犬として知られるアメリカ原産のピットブルは、噛む力が強く攻撃的な性格のために輸入や飼育を禁止する国が存在している。ピットブルが人を襲ったという事件も時折聞かれるが、このほど1頭のピットブルが、飼い主のガールフレンドを暴漢から守り一躍ヒーローとなった。

米紙『New York Post』によると11月28日の夜、ニューヨークのブルックリンで事件は起こった。マイヤ・フェアウェザーさん(18歳)はボーイフレンドのカルロス・ガズマンさんの飼い犬で生後5か月になるピットブル“アポロ”を連れてレッドフックレクリエーションエリアの公園へ散歩に出かけた。

時刻は夜の10時頃だった。ヘッドフォンをしたマイヤさんは公園でアポロのリードを放し、自由に遊ばせていた。その時、ヘッドフォンを掴まれたためマイヤさんはてっきりカルロスさんだと思い振り返ったが、そこにいたのは見知らぬ男だった。すると男はマイヤさんを地面に突き飛ばし、ズボンを脱がそうとしてきたのだ。

恐怖に慄いたマイヤさんは「よく顔を見たら殺されるっていうから、ただひたすら目を瞑っていました。怖くて怖くて体が固まってしまいました」と当時の状況を『New York Post』に語っている。

マイヤさんは放していたアポロのリードをポケットに入れたままだったために、「暴漢はアポロの存在に気付いていないだろう」と咄嗟に思ったという。その瞬間、マイヤさんのもとに戻ってきたアポロが暴漢の足に噛みついた。

ピットブルの強靭な歯で噛みつかれた男は、大声で罵りながらアポロを足から引き離そうとしたが、アポロはマイヤさんを守るために男を必死で噛み続けた。

その隙にマイヤさんが逃げ出すと、アポロもマイヤさんの安全を確認したかのように男の足から牙を抜き、直後に男は逃げ去った。マイヤさんはすぐにカルロスさんのアパートに戻り、カルロスさんの姉のデスティニーさんに同伴され、警察署へ向かった。

デスティニーさんは「あの犬じゃなければ、マイヤは救われなかったかも知れないわ。アポロだからこそ、マイヤを助けることができたの」と、アポロのお手柄を褒めた。

また、カルロスさんの母ソニアさんも「最初、犬を飼うのは反対していたんです。でも、今は(飼っていて)良かったって思うわ。マイヤが経験したことは辛かっただろうけど、少なくともアポロが助けたから逃げることができたんですもの。アポロはヒーローよ」と話している。

小柄なマイヤさんを助けたまだ仔犬のピットブル。普段はフレンドリーな性格で人など襲ったことのないアポロだというが、家族の大切な人の危険をいち早く察知しその身を守ったヒーローとして、とかく攻撃性ばかりが耳目を集めるピットブルの汚名返上に一役買ったことは間違いない。

現在、マイヤさんを襲った男は警察が捜索中だという。

出典:https://nypost.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)