MakeUseOf:良質のアクションカム──特に4K解像度のものは、これまでは途方もなく高くつくものでした。それももう終わりです。Xiaomiの「Yi II」は、300ドル未満で、やりたいことすべてと、さらにそれ以上のことが4Kでできるデバイスです*。

*編注:日本国内では2016年12月5日現在、本記事で紹介するYi IIはまだ入手が難しい状態です。1世代前のXaomi YiについてはAmazon.co.jpなどで約1万円ほどで入手可能であり、Yi IIもいずれ簡単に購入できるようになると思われます。

仕様


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Yi IIは、155度の視野を持つF2.8固定レンズを備えています。内部には、AmbarellaのA9SE75プロセッサー、SonyのIMX377イメージセンサー(Nexus 6Pスマートフォンと同じものです)、BCM43340デュアルバンドWi-Fiモジュールを搭載しています。電源は1400mAhの取り替え可能なバッテリーで、バッテリー挿入時の全体の重さは約90gです。


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背面には2.2インチのタッチスクリーンがあり、設定や便利なファインダーに簡単にアクセスできます。

幅広い録画モードが利用可能で、4Kの30fps(フレーム毎秒)から720pの240fpsまで対応しています。

4K Ultra (3840×2160)、30fps(このモードは毎秒約60メガバイトを使用するので、32GBのカードに1時間強録画できます)4K (3840×2160)、30fps2.5K (2560×1920)、30fps1440p (1920×1440)、30fps / 60fps1080p Ultra (1920×1080)、30fps / 60fps / 120fps1080p (1920×1080)、30fps / 60fps / 120fps960p (1280×960)、60fps / 120fps720p (1280×720)、240fps720p Ultra (1280×720)、60fps / 120fps

ウルトラモードはすべて、約50%高いビットレートを使用しますが、それ以外の点では、フレームサイズも視野角も違いはわかりませんでした。すべてH.264の.mp4ファイルで出力されます。経験則から言えば、ストレージ容量を考えたうえで、常に可能な限りの最高画質で録画すると良いでしょう(写真も同様です。常に最高画質のRAWで出力しましょう)。そうすることで、編集時に最も柔軟に対応できます。例えば、最終出力が1080pでも、とにかく4Kで録画しておきます。そうすればいくらかの余地ができるので、あとからカットしたり調整したりする際に最終解像度を犠牲にせずに済みます。12メガピクセルで写真を撮ることもできます(ビデオにサンプルがいくつかあります)が、たぶんそれが目的でアクションカメラを買おうという人はいないでしょう。

さらに、撮影機能という点では、2倍の価格で売られているGoPro Hero 4とほぼ同等です。そのうえ、Yi 4Kはタッチスクリーンも備えていて、バッテリー寿命も少し長いです。

ただし、Yi 4Kにはアクセサリーが付属していません。ですから、防水ケースやハイスピードmicro-SD、あなたが欲しいと思う適切なマウントのコストを忘れずに計算に入れましょう。うれしいことに、一度ケースを購入すれば、お手持ちのGoProのマウントにもたぶん使えるでしょう。

このデバイスには2つのバージョンが出回っている点に注意してください。中国国内向けのバージョンと国際バージョンです。国際バージョンはほんの少しフレームレートが高いようです(ベースラインが30fps対25fpsです)が、バッテリー容量はほんの少し小さいようです。中国国内向けバージョンは、ビデオが途切れるという問題もあるようですし、英語の説明書がないとユーザーが不満を述べていました。筆者は、録画用にSandiskのmicroSDカードを何枚も使ってきましたが、ビデオが途切れた経験はありません。

1つだけとても些細な不満を挙げると、microSDカードがバッテリーの下にしまい込まれているので、やや取り外しにくくなっています。


タッチスクリーンコントロール



デバイスの背面には素晴らしい小型タッチスクリーンが組み込まれています。これは反応性に優れ、明るく、乱れたりしません。安価なデバイスの場合は、何度タッチしてもなかなか認識されずにイライラしたりしますが、そういうことはなく、メニューの操作もスムーズで簡単にアクセスできます。

デバイスをストラップで吊るしていたりケースの中に入れていたりする時については、Wi-Fiリモートリンクとアプリを使うことになるでしょうが、背面にスクリーンがあれば、触って操作できる時に便利なのは間違いありません。


Wi-Fiリモートコントロール


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防水ケースの中に入れられたり、危なっかしいポジションに据え付けられたりして長い時間を過ごすかもしれないカメラには、間違いなくWi-Fiコントロールが向いています。ありがたいことに、この機能はしっかりしていました。Wi-Fiのレンジは屋外で25〜30m。レンジ外に移動して接続が切れた場合でも、レンジ内に戻ればスマートフォンが自動的に再接続して、途切れた場所からアプリが再び電波を拾います。Wi-Fiがオンになっていなくても、録画は継続されます。ただ、レンジ内に戻らないとプレビューは見られません。

いったんリモートコントロールスクリーンを開けば、アプリそのものは比較的使いやすいです。デフォルトでは、『Instagram』に似た画面で映像が流れて、同じアプリを使っている他のユーザーにシェアされます。筆者はこのアプリにはあまり時間を費やしていません。誰とも分からない人の旅行写真を眺めるのは、筆者が考える中では最も退屈な行為と言ってもいいからです。


その他の機能


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電子動体ブレ補正機能

いくつかのモードでは、EIS(電子動体ブレ補正機能──映像を安定させるための内蔵アルゴリズム)を利用できます。EISは視野をわずかに狭めることで機能します。それにより、フレームの周囲にバッファーを作り出して、結果として揺れを減らすのです。これをサポートするビデオモードは説明書には記載されていないようなので、選び出すには試行錯誤しかありません。例えば、4KモードはどちらもEISをサポートしていませんが、2.5Kモードはサポートしています。1080p 60fps Ultraはサポートしていませんが、通常の1080p 60fpsはサポートしています。

それはそれとして、EISは、なくてもほとんどのビデオ編集ソフトウェアで代用できますが、あとでビデオ編集に煩わされたくなければ、EISがカメラそのものに搭載されていたら便利なのは確かです。


スローモーション

4Kでの録画に必要なビットレートに対応しているカメラにマイクロチップが搭載されている利点の1つは、低解像度なら高速で録画することもできるという点です。つまり、720pまで解像度を落としてもいいと思うのなら、240fpsで録画できるので、映像を8倍までスローにしても、ビデオ出力では30fpsというスムーズに流れるフレームレートを維持できます。レビュービデオでこの機能のサンプルをいくつか見ることができます。

ひと言アドバイス:ビデオモードを選択したあとに設定メニューから720p/240fpsを選ぶのは、クイックモード選択メニューからスローモーションを選ぶのとは異なります。プリセットのスローモーションは、自動的にビデオ全体を低速の30fpsで出力します。ビデオを編集している場合は、その設定をスキップし、通常のビデオモードを選んで高いフレームレートに設定すれば、映像の質とリタイミングをよりコントロールしやすくなります。


低速度撮影

Yi 4Kのもう1つの楽しい機能は、低速度撮影モードです。低速度モードでは、間隔と時間を設定すれば、最後にカメラが1つの映像を紡ぎ出してくれます。悲しいことに、これにはバッテリーによる制約があるので、約80分相当の映像しか撮影できません。バッテリーの充電と低速度撮影モードの使用は同時に行うことはできません。


ライブストリーミング

2016年11月25日(編注:原文の公開日)に、カメラのファームウェアがアップデートされてライブストリーミングができるようになりますが、残念ながらこの機能を試すことはできませんでした。しかし、次のように機能すると思われます。

FacebookやYouTubeのライブストリーミング環境設定ページでストリームURLを作成そのURLをアプリにコピーアプリで作成したQRコードをカメラでスキャンカメラが指定のURLにストリーミングを開始


バッテリー持続時間


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1400mAhのバッテリーの規定持続時間は約2時間で、これはGoPro Hero 4の寿命の約2倍です。

バッテリーは取り外しも交換も可能で安価です。サードパーティー製のスペアバッテリー2個と充電器のセットを米Amazonで15ドルで購入できます。


Yi II 4k Action Camを購入すべきか?


市場で一番売れている商品と同じくらい優秀な中国製品はほとんどありませんが、Yi II 4kは例外です。GoPro Hero 4より安いだけでなく、長いバッテリー寿命を誇り、背面にはタッチスクリーンまであります。アクションカメラを買いたいと思っているのなら、Yi II 4kをおすすめします。この記事での評価は、10点満点で9点です。


Xiaomi Yi II 4K Action Cam Review and Giveaway | MakeUseOf

James Bruce(訳:松田貴美子/ガリレオ)
Photo by TechStage/Flickr (CC BY-ND 2.0).