感謝の時間

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がんばってきたあなたへ贈るトイアンナの「生きづらさ」診療所 31

こんにちは、トイアンナです。私は宗教学をいっとき専門にしていたのですが、世界の宗教を比較して面白いのはたいていの宗教が食事の前に祈ることです。
祈りのパターンも似ていて、たいていは神様など偉い方へ向かって「いつもありがとう」と感謝してからご飯を食べるようになっています。今のように飽食でなかった時代、何事もなくご飯にありつけるのもありがたいことだったのでしょう。

さて、生きづらいなと感じている人には、今日から感謝の祈りを「自分に向けて」やってみてほしいと思っています。


自分に感謝する時間、取れていますか?

よく、日本人は他国の方と比べて自尊心が低いと言われます。原因は簡単に断定できませんが、人から「すごいね!ありがとう!」と頻繁に褒め合わず、むしろミスを防いで怒られないようにしようとする文化は少なからず影響があるでしょう。

私なんかはミスがおおい人間なので、日本社会ではもっぱらお叱りを受ける一方です。細かいミスを指摘する上司とは相性最悪。ここまで些細なミスにガタガタ言わなくても……と思ってしまいますし、なお悪いことに思っていることを顔に出します。となれば反省していないことがバレてなお叱られる、の悪循環です。

それでも食事時に手を合わせて「今日も頑張ったなあ、おかげでご飯が目の前にある暮らしができてるなあ。いただきます!」と思うだけで、自分の心が楽になります。

「そういえばこのご飯を準備できたのって、誰のおかげだっけ。私が働いてるからだ!」
「材料からこんな美味しい料理したの誰だっけ。私じゃん!」

そんな気持ちを、自分への感謝の祈りで取り戻してほしいのです。

自分の頑張りを積極的に発掘しよう

祈りと言っても荘厳なモノである必要はありません。手を合わせて「今日も私、頑張ったじゃん! このご飯に巡り合わせてくれてありがとう!いただきます!」とつぶやくだけで十分です。たとえ料理が美味しくなくても呟きます。材料を整えた自分の努力はそこにあるからです。

当たり前になって見過ごしていた頑張りを自分で発掘する。そしてベタ褒めする。毎日繰り返すだけでちょっとずつ自分を好きになれます。

今日を過ごせたことにありがとう、と食事時に自分へ感謝してみてください。あなたの心が少しでも喜ぶように、そして人の評価に左右されないしなやかさを手に入れられるように。

トイアンナとは?


人気コラムニスト, ライター。ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をはじめ、 人の生きざまを分析する文章でファンを獲得し月間50万PVを記録。
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