日本ハム・大谷翔平【写真:編集部】

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高卒5年目で2億7000万円到達

 日本ハムの大谷翔平投手が、5日に札幌市内の球団事務所で契約更改交渉し、今季年俸2億円から7000万円増の2億7000万円で一発サインした。年俸3億円には届かなかったものの、高卒5年目での2億7000万円はダルビッシュ有投手(09年2億7000万、現レンジャーズ)に並んだ。一方、来季チーム最高年俸2億8000万円の中田翔内野手には1000万円届かなかった。

 今オフの最高の7000万円アップ。恒例の自身へのご褒美を問われたが、野球一直線を貫く大谷らしさ全開だった。

「何すかね……WBCのボールでも買おうかと思います。まだ2ダースしかもっていない。ネットスローできるぐらいの、ティー打撃出来るぐらいの」

 来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて、すでにNPBから2ダースを受け取っているが、さらなる増量を宣言。世界一奪回を目指すWBCへ全力を注ぐ考えだ。

中田に次ぐ球団2位の高額年俸も「それだけの活躍できたかは分からない」

 チーム内の来季年俸では中田翔内野手に次いでチーム2位の高額年俸となった。それでも、「それだけの活躍できたかは分からない。ただ、(来年、再来年以降の)話を出来たことに関しては良かったと思ってますし、金額についても納得して判を押させてもらった」と謙虚に口にした。

 高卒5年目での2億7000万円は球団ではダルビッシュに並ぶ最速となるものの、「自分がそれだけの額をもらえるのにふさわしいのかは別として、そういう方と同じ金額まで来れたのはうれしいです」と表情を緩めた。

 球団から来オフ以降のメジャー移籍も容認された大谷。どれだけの称賛を浴び、高額年俸をもらおうが、22歳は変わらない。心は野球少年のままだ。(※金額は推定)