フィギュアスケートアニメ「ユーリ!!! on ICE」が選手の間でも話題となっている。資料写真。

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申雪・趙宏博ペアや4年に1度開催される冬季五輪に関する話題を別にすれば、圧倒的多数の中国人にとって、氷上スポーツはやはり日の当たらぬ競技であろう。だが、ある日本のアニメーション作品によって、フィギュア男子シングルスが、アニメ・マンガ界のオタク男女の間で熱く語られるテーマとなった。日本ひいては中国を含む多数の国だけではなく、さらにはスポーツ界でも爆発的にヒットしたのが、このフィギュアスケートアニメ「ユーリ!!! on ICE」だ。天津日報が伝えた。

この物語は、いわゆる「スポーツ根性」アニメの王道からスタートする。日本フィギュアスケートのホープである主人公の勇利は、初めて出場したフィギュアスケートグランプリファイナルで大敗した。太りやすい体質とメンタルの弱さが原因で、最初の晴れの舞台で大きな失敗をしてしまったのだ。

その後、偶然の巡り合わせで、憧れのロシア名選手ヴィクトル・ニキフォロフがコーチとなる。2人が衝突や和解を経ながら研さんを積むことで、勇利は自分の壁を乗り越え続け、世界各国のトップ選手との対決を通して、自分の殻を破って素晴らしい演技ができるようになっていく。

多くの人が、この作品に登場する人物のモデル探しに熱中している。たとえば、スイスの名選手ステファン・ランビエールは、アニメでは同じくスイスのクリス選手のモデルだと想定される。さらに、ランビエール選手は、もう一人の男性主人公であるヴィクトル・ニキフォロのイメージにも重なるものがある。というのも、ランビエールは現在、コーチとして活躍しているからだ。

このほか、アニメでは、ヴィクトル・ニキフォロが現役時代に表彰式で身に着けていた品物にそっくりのものも登場した。米国の有名選手のジョニー・ウィルが某大会の表彰式でかぶっていた花冠と同じような冠がアニメにも見られた。

さらに面白いことに、ランビエールであれウィアーであれ、写真が真実を物語る証拠となっており、彼らもこのアニメに注目している。「フィギュアの世界女王」のエフゲニア・メドベージェワもこのアニメの大ファンで、シーズン中にも、アニメでナレーションをしている声優とツイッターでやり取りをしたという。

また、とても不思議なことに、このアニメは多くのテクニカルに関するスペシャリストを生み出し、詳細な技術分析を行っている。

注目すべきは、日本のアニメ・漫画作品の中で、「スポ根」は、昔から人気の高いテーマだったことだ。初期の古典的作品「スラムダンク」から、現在の「黒子のバスケ」まで、さらには、「キャプテン翼」、「タッチ」から、ついに「殺人事件」が発生した「テニスの王子様」まで軒並み、アニメ・漫画ファンが大好きな作品ばかりだ。

今年10月の新作だけでも、「ユーリ!!! on ICE」と「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」の2作がいずれもスポーツをテーマとした作品で多くのファンを擁しており、大きな人気を集めている。実は、2014年に「ピンポン」というアニメ作品が放送され、高視聴率を獲得した。日本の卓球代表が2020年東京五輪には中国代表を打ち負かすと宣言したこともあり、現実とリンクしていて実に興味深い。(提供/人民網日本語版・編集/KM)