面倒くさすぎっ!主婦たちが体験した社宅のトラブル

写真拡大 (全2枚)

住宅ローンや高額な家賃に追われている身には、社宅ってちょっとうらやましいですよね。でも、メリットがあるぶん、社宅生活には苦労が多いようです。特に普段家にいる奥様たちには、逃れられないしがらみがあるよう。

自身が体験した、あるいは身近な人が体験した社宅トラブルについて、100人の既婚女性に聞いてみました。
悪口や噂話、細かい干渉にうんざり……
会社の人間だと思うと、私生活への干渉も、いきおい行き過ぎてしまいがち。普通のご近所づきあいよりも濃くなってしまうのが、社宅でのお付き合い。根も葉もない噂話やのぞき見行為に戦々恐々の毎日です。

­

・「社宅のゴミ出し場の整理は2人ペアでの当番制となっており、数ヶ月に一度回ってきますが、一度だけ当番を忘れてしまいました。すると、なんとなく社宅の人達の私を見る雰囲気が変わったのです。当番のもう一人が、私が当番を全くしなくて困っていると言いふらしていたことが後から分かりました」

­

・「井戸端会議が苦手でいつも軽く挨拶だけをして話に参加しなかったら、ボス的な人にあることないこと噂されていたようです。親切な(?)人がわざわざ教えてくれて、とても嫌な思いをしました」

­

・「社宅内の悪口でひどいのは、他人よりも派手な洋服や贅沢品などを所持している人がターゲットになる。実は私です」

­

・「階下に住むA夫婦は詮索好きで、住人の行動を窓からうかがい詮索するのが日課。ある夜、私の携帯にAからメールと電話の着信が数件あった。翌朝、すぐに気づかなかったことを謝罪し用件を聞くと、『お宅から大きな物音がしたから、夜が盛んなのかなって夫と話しててー(夜の営み中か確認するため電話した)』と笑いながら言われてゾッ」
逃げ場ナシ! 社内の上下関係=私生活の上下関係
社宅は職場と直結。夫の序列=奥様たちの序列となることも……。たとえ騒音やトラブルがあっても、相手が上司のお宅ならひたすらガマン。奥様同士のマウンティングや、派閥争いもあります。ツラい世界ですね。

­

・「よくドラマなどである話ですが、社宅の中に部長の家族が住んでおり、毎回お茶会でお菓子などをもっていくのが暗黙の掟。しかもスーパーで買ったお菓子というわけにもいかず、おいしくないとあとからアレコレ言われるので、ホント面倒くさいです」

­

・「やはり、平社員、部長や課長といった夫の地位によって奥様同士のマウンティングがある。新婚の友達は、ゴミ置き場の掃除や回覧板まわしなどの雑用を全て行っているのだとか」

­

・「A課長の奥さんが社宅の奥さんたちを仕切っていたが、課長が会社でトラブルを起こし降格し、B係長が後任の課長になった。その途端、B課長の奥さんがAさんの奥さんを仲間はずれにするようになった。今までAさんを良く思っていなかった奥さんたちも同調し、二大派閥のようになって人間関係がギスギスしてしまった」

­

・「同じ日に、2つの派閥からお茶会に誘われ、どちらも断れず、その日は一日家出をしてしのいだ」
絶対強制参加! ボスママ主催のグループ活動


断りたいけど、断れない! ホームパーティやランチ会、共同購入の誘いまで……。ボスママたちのご機嫌うかがいは大変です。欠席すれば翌日から無視って、どんだけ厳しい戒律なんでしょうか??

­

・「以前住んでいた社宅の話です。旦那さんの会社内での地位がそのまま奥様達の地位に反映していました。上司の奥様が社宅内の主導権を握り定期的にホームパーティ。断ると翌日から 皆さんに無視されます」

­

・「友人が駐在員の社宅に住んでいて、とにかく奥様会というのが月1回持ち回りで開催されて負担だったそうです。ボスママが決定するランチ会や習い事の教室も参加義務があったそうです」

­

・「知り合いの話。社宅に越して来て数日後、隣人の方から生協の共同購入の誘いを受けたけど軽い気持ちで断り、近所のスーパーへ買い物に出かけたら、嫌味を言われ、避けられるようになったんだそうです。その社宅の奥さんたちと仲良くするためには、共同購入の輪に入るのが暗黙のルールだったみたいです」

­

・「友達の社宅にいわゆるボスママがいて、ゴミ出しの時や幼稚園の送迎などで顔を合わせると早くて1時間、遅いと3時間ぐらい立ち話をさせられるそうです。そのママ主催で恒例のお花見には強制参加だそうで、本気で苦痛そうでした」

­

・「知人が社宅に住んでいますが、ママ友でもある同じ社宅に住むある女性がネットワークビジネスにはまっていて自宅に社宅の奥様方を集めては購買を勧めてこられ、断ると無視されるといういやがらせを受けているそうです」

­

・「私が住む社宅に引っ越して来た方の話。以前の社宅では、子どもが生まれると生協の共同購入を勧められておつきあいが始まる。ボスの勧める幼稚園に入らないと、公園でも話の輪に入れなくなり生協もやめることに。子どもが小学校入学するか、働きに出るまで疎外感は続くのだそう」
そこまでやる!­ 出世したとたん嫉妬の嵐!
夫が昇格して喜んだのもつかの間、社宅のみなさんから総スカン。住みづらくなって逃げるように出ていく人もいるよう。マイホーム購入も、嫉妬の対象のようです。人の心ってコワい。

­

・「社宅といえども、所詮会社の敷地。話題は主人の勤務先であったり、地位であったり。平社員が多く住んでいるため、夫の栄転話を少しでもすると、仲間外れにされます。実際、ご主人の話を一切しない人が、仲間外れにされたケースがありました。どうやら社内誌に載ったのが原因だったみたいです」

­

・「旦那様の昇進が決まった奥様が、昇進出来なかった旦那様を持つ奥様からイタズラ電話を受けたりするなどイジメにあったそうです」

­

・「妹夫妻が社宅に住んでいて新築の家を建てた時に子どもが『うちはすごく大きい家を建てたんだよ』とまわりの人達に言いふらしてしまい、誰も口をきいてくれなくなったそうです。すぐに引っ越したから良かったようですが」
恐怖! 子どもにも影響するヒエラルキー
親の事情は、子どもとは無関係。社宅といえども、子どもたちには関係なく仲良くしてほしいものですね。とはいえ、上司の子どもを殴った日にゃ、親も真っ青に!

­

・「子どもたちは親の役職の上下関係通りに人間関係を構築できないから、偉い人の子どもさんを泣かしたりする。当事者はもちろんだけど、周りの大人は気を揉むばかり」

­

・「友人が経験しました。旦那さんが上司になる前は家族ぐるみで仲良くしていた人たちが、昇進した途端、妬みから子どもとママいじめが始まったそうで、幼稚園でほぼシカトされたり自転車にいたずら書き、パンクさせられたりと悪質だったそうです。旦那さんも子どもと奥さんの様子に気づいて社宅から出て、今は平和に過ごしています」

­

・「息子を含め、社宅の子ども達10人くらいで幼稚園に通っていました。毎日保護者が2人ついて、子ども同士は2人1組で手をつないで30分の道のりを歩いたのですが、息子はいじめっ子の1人とどうしても手をつなぎたくないと言い、そのお母さんが社宅の母親グループのボスだったので、親子で苦しい思いをしました」

­

・「昔社宅に住んでいましたが、母がボスママグループに目を付けられていて、子どもの私まで無視されたりヒソヒソ話をされたりしていました。今考えたら、おばちゃんグループが小学生の女の子を見てヒソヒソとかって、頭おかしいですよね」

­

なにより安く住めるのと、ご近所との助け合いができるのがありがたい社宅。でも、それを上回る気苦労やストレスもありますね。いまどき社宅を用意できる余裕のある企業も減ってきていると思いますが、うらやましいようなうらやましくないような。シビアな現実を垣間見てしまったアンケート結果でした。

­

写真© jyapa - Fotolia.com

写真© liza5450 - Fotolia.com