米国務省は2日、今年9月の北朝鮮の5回目の核実験に対する独自制裁リストを発表し、16の企業や機関、7人の個人をリストに含めた。

今回の制裁リストには、高麗航空所属の航空機16機が追加されている。2013年7月に開催された軍事パレードに参加したり、スカッドミサイルの部品の輸送を行ったりしたというのが理由だ。この中には、2014年に金正恩党委員長が操縦桿を握ったと報じられたアントノフ148型機も含まれている。

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米国は「米国国民が、リストに記載された航空機と関連する取引を行うことが禁止される」としているが、これは米国人の高麗航空の利用を事実上禁止したことを意味する。

北朝鮮当局は、米国人が中国から北朝鮮に向かう鉄道の利用を禁じているため、事実上米国人の訪朝は不可能になった形となる。

今回の独自制裁の影響かどうか定かではないが、高麗航空の最重要路線「平壌北京線」の5日の運航がキャンセルされたことがわかった。

旅客機の運航状況をリアルタイムで表示する「フライトレーダー24」によると、平壌とロシアのウラジオストクを結ぶJS271便、272便は、5日にスケジュール通りに運航されている。一方で、北京首都空港の運航案内ページによると、平壌と北京を結ぶJS151便、152便は、5日の運航がキャンセルになっている。

高麗航空は、乗客が非常に少ない、または全くいない場合に、運航をキャンセルすることがあるため、制裁の影響によるものかは現段階ではわからない。しかし、1週間の運航回数が全体で7便まで減っており、今後さらなる運航体制の縮小は避けられないと思われる。

高麗航空は、4機の旅客機を所有しているが、今年7月22日に瀋陽空港で事故を起こしたツポレフ204-300型機(機体番号:P-632)は、現在運航を停止している。また、アントノフ148型機(機体番号:P-672)は11月に入ってから6回しか運航されず、11月27日を最後に運航記録がない。つまり、2機しか運航に投入されていないということだ。