アメリカ次期大統領、テロにどう立ち向かうのか

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ヒラリー・クリントン氏との接戦に打ち勝ち、次期アメリカ大統領に決まったドナルド・トランプ氏。同氏は難民受け入れに反対する態度、またイスラム教徒のアメリカ入国に慎重な姿勢などを表明し猛批判を浴びたが、一方で同氏のサポーターたちは過激な方針を支持しており「非白人、メキシコなどからの移民、イスラム教徒らへの嫌がらせ行為に走る者が急増している」との報告もある。そんな中、トランプ氏を守るべくセキュリティ対策はすでに強化されているとのこと。しかし彼の名のつく建物が今後テロの標的になる可能性は高くなっているとみられ、海外へ渡航する際にはこれまで以上に警戒が必要になりそうだ。

アメリカ国内外に多くの不動産を持ち、自らが運営に関わるビルなどに誇らしげに「TRUMP」の名を表示しているドナルド・トランプ氏。しかしその顕示欲ゆえに、これら建物が簡単にテロの標的になると懸念する声が増えている。

言うまでもなくトランプ氏は誰もが知るアメリカの大富豪で、次期大統領。しかもムスリムや移民に対する考え方は過激で、多くの国民に猛批判されると同時に熱狂的な支持者も多く獲得している。そんな彼の名「TRUMP」が間もなくアメリカのシンボルとなることもあり、複数の専門家が「彼の不動産は、十分にガードされたアメリカ大使館よりも簡単にテロのターゲットになり得る」との懸念を明かしている。

特にテロ発生が懸念されるのは、これまでにもテロ事件が起きた国々とのこと。過去にトルコ駐在の大使として勤務していた専門家は、以下のように話している。

アメリカに関することなら何でも危ない。今ではトランプ・タワーもターゲットになる可能性があるのです。」

“トランプの名のつく場所”であればそれだけでテロを誘発する可能性があるといい、「(攻撃により)世間の注目を集める場所、そしてメッセージを広く伝えるのに役立つ場所をテロリストは探しているのです」とも専門家は述べている。

年末年始に特に海外へ行く方は、今一度行先の治安・地理・周辺環境などを確認し、慎重に行動する必要がありそうだ。外務省の海外安全ホームページには、安全に海外滞在するのに必要な多くの情報を国や地域別に細かく掲載してある。それら情報源をうまく利用し、どうか安全で楽しい海外休暇を満喫していただきたい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)