クアラルンプールとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道計画に対し、日本と中国の両国はともに入札に参加する見通しだ。韓国も入札に参加するとの報道があるなか、受注競争の中心にいるのは、やはり新幹線と中国高速鉄道であるとの見方も多い。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)

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 クアラルンプールとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道計画に対し、日本と中国の両国はともに入札に参加する見通しだ。韓国も入札に参加するとの報道があるなか、受注競争の中心にいるのは、やはり新幹線と中国高速鉄道であるとの見方も多い。

 中国メディアの捜狐は3日、シンガポールは新幹線の導入を希望する一方、マレーシアは中国高速鉄道の導入を求めていると伝えつつ、同越境高速鉄道の受注競争の結果は「現段階でまったく予想できない」と伝えた。

 記事は、高速鉄道は単なる鉄道インフラではなく、長期にわたる投資であると同時に、国家間の関係をさらに強固に結びつけるプロジェクトでもあると指摘。日本とシンガポールは2016年、外交関係樹立50周年を迎え、両国の政府関係者は頻繁に往来していると指摘。安倍晋三首相もシンガポール側に対して新幹線の売り込みを積極的に行っており、シンガポールのトニー・タン大統領も「新幹線の技術の信頼性と安全性はよく理解している」と述べたことを紹介した。

 一方、越境高速鉄道はシンガポールの考えだけで受注国が決まるわけではなく、マレーシアの考えも重要であると指摘し、同越境高速鉄道の路線の大半はマレーシア側に建設されることになると紹介。建設費もその大半はマレーシアが拠出すると指摘し、マレーシア側は「コストパフォーマンス」を重視すると見られているうえ、中国はすでにマレーシア側の高速鉄道の始発駅周辺に莫大な投資を行っていることを伝えた。

 また記事は、「日本はインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を中国に奪われたことに対する雪辱を誓っているはず」と指摘する一方、現時点で同越境高速鉄道の受注国が日中のどちらになるかは「まったく予想ができない」と主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)