韓国に住む脱北者の半分以上がキリスト教を信仰していることが明らかになった。

NGO「北韓人権情報センター」は、2007年以降に韓国に入国した脱北者1万1730人を対象に調査を行い、その結果を「2016北朝鮮宗教自由白書」という報告書にまとめた。

「どの宗教を信じているか」という問いに、回答者の44.2%がプロテスタントで最も多く、仏教(10.7%)、カトリック(10.2%)の順となった。プロテスタントとカトリックを合わせると、54.4%がキリスト教を信じているということになる。一方、宗教を持たないと答えた人は28.8%だった。

脱北者は、韓国国民全体に比べてキリスト教信者が多いと言われてきたが、今回の調査でそれが裏付けされた形となった。

ちなみに、2014年にギャロップコリア社が行なった調査によると、韓国国民全体の22%が仏教、21%がプロテスタント、7%がカトリックを信仰している。プロテスタントとカトリックを合わせると28%となり、脱北者のキリスト教信者が占める割合(54.4%)の倍近くに達する。一方、宗教を持たない人も50%に達した。

白書によると、「宗教を信じ始めた時期」という問いに、「韓国到着後の国家情報院の施設にいる時」と答えた人が33.9%で最も多く、「中国にいる時」が30.6%、「ハナ院(脱北者教育施設)にいる時」が29.5%、「第3国にいる時」が4.2%の順となった。

一方、注目すべきは1.9%が「北朝鮮にいた頃に宗教を信じ始めた」と答えている。これは、北朝鮮にキリスト教の地下教会がある程度浸透していることを示している。

「北朝鮮では宗教活動が自由に行えるか」という問いには、圧倒的多数の99.6%が「できない」と答え、「摘発後にはどのような罰を受けるか」という問いには51.8%が「政治犯収容所に送られるだろう」と答えた。