映画初主演を務めるヤオ・アイニンは、モデルとして活躍するほか、アジアや世界に羽ばたこうとしている台湾の新星

写真拡大

雑誌「装苑」「soup.」などで活躍する台湾出身のモデル、ヤオ・アイニンが映画「恋愛奇譚集」(17年2月公開)で邦画初出演にして初主演を務めることがわかった。’11年に発生した東日本大震災から5年、福島県天栄村(てんえいむら)を舞台に「ふくしまの今」を伝える本作で、人とのふれあいを通して成長する留学生・ユーウェンを演じる。

【写真を見る】ヤオ・アイニンと、天栄村の景色が印象的なメインビ ジュアルが完成した/(C) 2017「恋愛奇譚集」製作委員会

東日本大震災では、国内外から被災地に多くの支援が届けられた。なかでも台湾からは、救援隊の派遣や約560トンに及ぶ支援物資、200億円に上る義援金などさまざまな形で温かい支援が被災地に届き、人々を勇気づけた。本作「恋愛奇譚集」は、こうした温かい支援への感謝の思いを背景に、復興が進んだ「ふくしまの今」を知ってほしい、福島県を訪れるきっかけになってほしい、という思いを込めて制作された。映画「思春期ごっこ」(’14年)などで知られる新進気鋭の映画監督・倉本雷大氏がメガホンを取り、映画「百瀬、こっちを向いて」(’14年)などの狗飼恭子氏が脚本を担当。福島県天栄村でロケが行われ、公開に先立つ今月11日には天栄村で完成披露試写が予定されている。

台湾からの留学生・ユーウェン(ヤオ・アイニン)は、「感情は一瞬で変わるから、恋愛することは馬鹿馬鹿しい」というクールな少女。思うように言葉が通じず、もどかしさと孤独を抱えるユーウェンだったが、赤いコートを着た少女・ユリ(福田麻由子)と友達になり、笑顔を取り戻していく。しかし、ユリはどうやら彼女にしか見えないらしい。やがて、ユリの抱える悲しい過去を知ったユーウェンは、ユリの心残りを果たすためある作戦を行動に移す――というストーリー。ほか、内田慈、柳俊太郎、天栄村出身の俳優・和田聰宏らが出演している。

主演に抜擢されたヤオ・アイニンは、台湾出身で’90年4月25日生まれの26歳。本国では“ピピ”の愛称で親しまれる人気者で、カルピスが台湾で販売する「可爾必思」(カルピス)のCMや、台湾映画「共犯」(’15年)に出演。’16年からは日本に活動の舞台を移し、日本での本格的な演技は本作が初めて。ノスタルジックな雰囲気を持つアジアン・ビューティーで、台湾語・北京語・英語・日本語を操る才媛。本作「恋愛奇譚集」から始まる彼女の今後の活躍に注目したい。

■ヤオ・アイニンコメント

私にとって本作は、とても美しい映画です。その美しさは人と人のつながりにあります。今、ここで誰かといることを大事にして、心で感じたいのです。撮影の時、私自身はユーウェン役そのものでした。一人で日本に来て、皆さんと仕事をして、最初はなじめなかったのに後半はすごく仲良くなりました。まさに映画の中にある台詞の通り「みんなすぐに忘れちゃうと思う。でも、それでもいい。ときどき思い出してくれさえすれば」。私たちは一緒に映画を作ってた、そう思い出してくれればいいのです。またある台詞「きっと恋によってだけ、人は誰かの物語の登場人物になることができるんだ」の通り、人が他人の人生に関わることには、ちゃんと理由があると思います。皆さんもこの映画を見て、今を大事に、一緒にいる人を大事に思っていただければと思います。