26日、韓国最大規模の伝統家屋・韓屋の集落が人気観光地となっている中部の街・全州で、韓屋村のアイデンティティーを守るためとして市が定めた規定が騒動を巻き起こしている。写真は韓国風のジャージャー麺。

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2016年11月26日、韓国・朝鮮日報によると、韓国最大規模の伝統家屋・韓屋の集落が人気観光地となっている中部の街・全州で、韓屋村のアイデンティティーを守るためとして市が定めた規定が騒動を巻き起こしている。

今年5月、韓屋村内で中国料理店を営んでいた女性(42)が市から告発を受けた。韓屋村での中国料理の販売を禁じた市の規定に反したとの容疑だ。市は、昔ながらの風情が残る韓屋村にそぐわないコンビニやコーヒーチェーン店が入店するのを避けるため、11年、日本食・中国料理・洋食など韓国料理以外の料理を調理・販売する飲食店の開店を規制する「伝統文化区域地区単位計画」を定めていた。

女性が店を開いたのは今年初め、規制対象のはずだったが、市は申請された店名から店が中国料理店と判断できず、開店許可を出していた。そのため女性が店を開くと、一部の商店主から「女性がこのまま営業を続けるならうちでもジャージャー麺を出す」など苦情が相次いだ。

中国料理店の問題が収まらない中、規制は観光客にも影響を与えている。この10月に同地を訪れたユンさん(30)は、似たような料理ばかりを同じような価格で出す韓屋村の店の1軒で「1杯1万ウォン(約970円)するビビンパを食べた」と不満を漏らした。また、ハンさん(49)は「おかずが数十種類も出る韓定食(宮廷料理に由来する伝統的な韓国料理)に、ソーセージやおでん、ブロッコリーがあって戸惑った」と話した。

この他にも、コーヒーチェーンが規制対象である一方でコーヒーも売るフルーツジュースのチェーン店は開店可能、煙やにおいのためもともと苦情のあったテイクアウトの串焼き店にはこれといった規制がないなど、市の計画はさまざまな面で今後も物議を醸しそうだ。

これについて韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「韓屋村とはいうけど、よく見ると雑貨屋と飲食店しかない。風景を楽しめるような場所はほとんどないよ」
「韓屋村なんてただの商業地区。民俗村(歴史的建造物などを集めた屋外展示施設)の方がまし」
「実態は屋台通りと変わらないよ。食べ物も夜市のレベル」

「和食や中国料理の問題は別として、見るべきものがなさ過ぎる。二度と行かない」
「韓屋村でジュースは駄目でしょ。伝統酒店をつくってマッコリや伝統飲料を出さなきゃ」
「韓屋村は女の子たちがインスタグラムに上げる写真を撮るために行く場所だよ」

「韓屋村ではタロット占いもやってるし、VR(仮想現実)ゲームセンターに人がたくさんいた」
「全州市民は韓屋村にはほとんど行かない。行ってもぼったくりが多いし、無駄金を使うことになる」
「韓屋村のどこにも伝統なんてあるもんか。外見が韓屋というだけだよ」(翻訳・編集/吉金)