結婚70年目で初の夫婦写真を撮影(出典:http://www.today.com)

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現代ではカメラ機能搭載の携帯電話によって、写真撮影はごく当たり前のこととなっている。しかし、米テキサス州に暮らす老夫婦は違った。マーガレットさん(89)とフェリスさん(90)はこれまで一度も夫婦で写真撮影をしたことがなく、このたび結婚して70年目の記念に初めて「夫婦2人の写真撮影」を行ったのだ。

1946年の11月24日に結婚したマーガレットさんとフェリスさん。「ちょうど戦争が終わった頃でね、カメラを持っている人はいたんだろうけど、結婚式を写真に収めるという考えは誰にもなかったの。だから誰もカメラを持ってこなかったのよ」とマーガレットさんは当時を振り返る。

このほど孫のひとりが記念撮影を計画し、70年目にして「夫婦初の写真撮影」が行われることになった。写真は、同州パーランドの近くでプロのカメラマンにより撮影された。

この計画を思いついたフェリスさん夫妻の孫にあたるアマンダ・クレックリーさん(34)は、躊躇していた祖父母を「『きっと気に入るから』って勧めたの」と説得したという。友人や家族たちを招いた心温まる写真撮影は、夫妻にとって70年前のあの頃に戻ったように感じたことだろう。

マーガレットさんとフェリスさんは高校時代にダンスで知り合った。他の人とダンスしていたマーガレットさんに一目ぼれしたフェリスさんは友人に「あの子と知り合いたい」と話し、それがきっかけとなって2人は交際を始めるようになった。

卒業後は海軍で兵役を務めたフェリスさんだったが、マーガレットさんとは毎日手紙で近況を報告し合い、帰還後に2人はルイジアナ州モーガン・シティにあるカトリック教会で結婚した。「当時は招待状なんてなかったの。口で伝えるか教会からのアナウンスがあるだけ」と振り返ったマーガレットさん、それでも近隣住民や友人たちが2人の挙式を祝福してくれたという。

その後、夫妻は4人の子供に恵まれ65年間同じ家でずっと暮らしてきた。しかしこれまでの人生は、なかなか厳しい道のりだったそうだ。2001年のクリスマス・イヴに娘の1人を結腸がんで亡くし、その数年後には孫の1人がイラクで負傷した。その孫は幸いにも回復したが、これらの辛い時期をマーガレットさんとフェリスさんはお互いに支え合って乗り越えてきたのだ。

孫のアマンダさんは「この写真撮影をただ祖父母の結婚70年記念というだけでなく、8人の孫と8人のひ孫にまで広がった家族の象徴でもありルーツとして残しておきたかった」とその思いを語る。

マーガレットさんはこの記念すべき日に、前もって地元の古着店で購入した5ドル(約560円)のグレーのドレスにボレロを合わせ、ベールを孫のアマンダさんに借りて撮影に挑んだ。カメラマンのラーラ・カーターさんは「こんな素敵な夫婦の記念撮影をしたのは初めてです。2人から溢れる愛がとても微笑ましい」とマーガレットさんとフェリスさんの70年の夫婦仲に感心したという。

周りが見ても心温まるような夫妻の姿だが、結婚生活を長続きさせる秘訣は「常に忙しくしていること」だそうだ。「互いの時間をいつも共有し、それを楽しむこと。そして互いから学ぶこと」が健康で、笑顔でいられるコツとフェリスさんは話している。

出典:http://www.today.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)