世界の最重要「音楽フェスティバル」 3位にフジロックが選出

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今年4月、米カリフォルニア州で2週に渡り開催された音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」はチケット収入や物販を合わせ7億400万ドル(約800億円)を売り上げ、地域経済に1億600万ドル(約120億円)をもたらしたとされている。

イギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」は13万5,000人の観客を動員し、出演したアデルやマーキュリー・レヴらの英国アマゾンでのCDセールスは、その翌日に10倍から60倍に跳ね上がったとの試算も出ている。

コーチェラとグラストンベリーの2つのフェスティバルは世界の重要音楽フェスティバルを格付けする「Festival250」の1位と2位に選ばれた。3位には日本のフジロック・フェスティバルが選出された。

Festival250はイギリスの音楽業界のリサーチ企業Festival Insightsと市場調査企業CGA Strategyの共同プロジェクトで、今年9月に第一回のランキングを発表した。世界の音楽フェスティバルを網羅するこのランキングは、2015年の観客動員数や会場の規模、チケット売上等を総合的に評価して格付けを行ない、各フェスの特徴を記している。

環境への取り組みが評価

フジロックについてFestival250は、1997年の富士天神山スキー場での第一回で台風が直撃し、後半の日程がキャンセルになったことや、その後新潟県苗場に会場を移して運営を続行中であるといった歴史を手短に解説。

木々に囲まれた環境の中で「自分のことは自分で」「助け合い・譲り合い」「自然を敬う」をスローガンに掲げ、環境保護への取り組みを続けつつ、グローバルレベルのアーティストらを招聘し、観客らを魅了し続けている点を評価したとしている。

Festival250が選んだ世界の音楽フェスティバル、上位10位は下記の通り。

1. コーチェラ・フェスティバル(アメリカ)
2. グラストンベリー・フェスティバル(イギリス)
3. フジロック・フェスティバル(日本)
4. ロスキルド・フェスティバル(デンマーク)
5. レディング・フェスティバル(イギリス)
6. ダウンロード・フェスティバル(イギリス)
7. ケベックシティ・サマー・フェスティバル(カナダ)
8. ティー・イン・ザ・パーク (イギリス)
9. ボナルー・フェスティバル(アメリカ)
10. ロック・アム・リング(ドイツ)

11位には1970年のザ・フー、ドアーズ、ジミ・ヘンドリックス、ジョニ・ミッチェル、マイルス・デイヴィスらの熱演が伝説と語り継がれるイギリスのワイト島ミュージック・フェスティバルが選ばれた。17位には近年、世界最大級の都市型フェスとして注目のスペインのソナー・フェスティバルが入った。

19位にはブラジルのロックイン・リオ。21位にはハンガリーで毎年40万人以上を集めるスィゲト・フェスティバルが選ばれた。

2つのEDM系音楽フェスも上位100位以内に入った。フロリダで開催のウルトラミュージックフェスが26位。ベルギーで開催のトゥモローランドが42位に選ばれている。

音楽とテクノロジーを融合したフェスとして知られ、昨年は日本からPerfumeが出演した米テキサスのSXSWフェスは80位。歴史あるジャズの祭典としておなじみのニューオーリンズ・ジャズ・フェスティバルは85位に入った。

日本からはフジロック以外にも2つのフェスが上位100位にランクインしている点も特筆したい。サマーソニック・東京が74位。サマーソニック・大阪が91位に選ばれた。同系列のフェスが同時にランクインしたのはサマーソニックのみとなっている。

Festival250はカラフルなイラストを交えたPDFマガジンの体裁をとっており、公式サイトから約15メガバイトのファイルが無料で入手可能。音楽ファンならばぜひ一度目を通しておきたいアイテムと言える。