破裏拳実演を交えつつ思いを語った坂本浩一監督

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 タツノコプロ55周年を記念して、溝端淳平主演で制作される実写映画『破裏拳ポリマー』のメガホンをとった坂本浩一監督、キャラクターデザインを担当した野中剛が4日、幕張メッセで開催中のポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2016」に来場、実写化への過程をファンに解説した。

 自らあみ出した新拳法“破裏拳流”(はりけんりゅう)を駆使して、街の平和を守るために戦う超人ポリマーの活躍を描いた本作。同作の大ファンだったという坂本監督は「70年代のアニメをそのまま実写化するといろいろと問題があるし、これは何だろうというクエスチョンが出ると思う。だからと言ってオリジナルであるアニメのポリマーを無視するわけにはいかない。僕が過去のヒーローものをリメークする時に大事にしているのは、観客の当時の記憶が脳内補完されてるからこそ、そのイメージを崩さずにいかなければいけないということ。もちろん違うところも出てきますが、オリジナルのファンから観ても納得してもらえるところになったんじゃないかなと思います」とコメント。

 今回はポリマーの必殺技である“破裏拳”をリアルな拳法として再現したという坂本監督。「タイトルにもある通り、裏拳で破っていく流派なので、多人数(と戦うこと)に対応できるような新しい流派を作ろうと思いました。裏拳は回転してから撃つと動きが大きくなるんですよね。ジャッキー・チェンの蛇拳や酔拳を観るとまねしたくなりましたけど、この映画を観て“破裏拳”をまねしたくなってもらえたらうれしい」と実演を交えながら、その思いを語る。

 また、ポリマーの新デザインについて「もともとのポリマーでもPマークが重要だが、今回はエネルギーが発生する場所。(Pが)露骨に出ているかどうかは、完成したスーツを見てほしいが、ハリウッドのアメコミヒーロー的に最後まで仕上げた」という野中。坂本監督も「どこからともなくベルトが登場するのではなく、常に変身を想定して、事件に巻き込まれそうな時はスーツを持ち歩いている。そしてデザイン的にこだわったのがメットオンができるということ。溝端君がメットを持ち上げて、ガチャッとはめられるようなデザインにこだわりましたね」と付け加えた。

 また、顔を露出したデザインであるため、アクションシーンは溝端本人が行っているという。「今までアクションの経験は多くなかったけど、彼はストイックな性格なんで4カ月くらい前からトレーニングして。熱を持って、撮影はほぼ自分で頑張ってくれた」という坂本監督は「演技に説得力があって。格闘技を知っている人が見ると、強いか弱いかって分かるんですよ。でも溝端君は激しい練習を積み重ねた上に、演技力もあるので説得力が違う。ぜひ見てもらいたいですね」と溝端の芝居を称賛した。(取材・文:壬生智裕)

映画『破裏拳ポリマー』は2017年5月、新宿バルト9ほか全国公開