トマーシュ・ベルディハを相手に完勝を収めた錦織圭【写真:Photo Concierge Ella Ling】

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シングルスで快勝し「JAPAN WARRIORS」の勝利に貢献

 錦織圭(日清食品)が3日、さいたまスーパーアリーナで行われた「Coca-Cola INTERNATIONAL PREMIER TENNIS LEAGUE(IPTL)」に出場し、男子ダブルスと男子シングルスの計2セットをプレー。シングルスでは鮮やかなプレーで勝利を飾り、駆けつけた日本のファンを大いに沸かせた。

 同大会は2014年に開幕した国際大会で1セット6ゲーム先取による5セットマッチの団体戦。男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、ミックスダブルス、レジェンドシングルスを各1セットずつ行い、各セット間で獲得したゲーム数の合計で勝敗が決まるなど、独自のルールで行なわれる。

 第2試合に組まれた「JAPAN WARRIORS」対「UAE ROYALS」、初戦は女子シングルスのエレナ・ヤンコビッチ対マルチナ・ヒンギスのカードとなった。16歳にして全豪女王に輝いたヒンギスの奮闘ぶりに会場が沸いたものの、かつて世界1位に輝き、現在も同54位のヤンコビッチが攻勢をかけて、ヒンギス相手に6-1で快勝した。

 しかし、2試合目の複合ダブルスではヒンギス/ダニエル・ネスター組が円熟の連携を見せてヤンコビッチ/ジャン・ジュリアン・ロジェ組を6-4で下した。続くレジェンドシングルスのマラト・サフィン対ゴラン・イバニセビッチが6-4でイバニセビッチの勝利で終わると、真打ちの錦織がいよいよ登場した。

 まずは男子ダブルス、フェルナンド・ベルダスコとコンビを組み、パブロ・クエバス/ネスター組と対戦。第1ゲームをブレークされると立て続けに4ゲームを奪われる展開に。1ゲームを取り返し、第6ゲームでは体付近に来たボールを素早い反応で相手コートに打ち返す鮮やかなショットでポイントを取ると、思わずガッツポーズも飛び出した。しかし、3-6で敗戦した。

独特の試合形式も「リズムに乗れた」

 そして、この日のラストマッチ、男子シングルスでは錦織と実力者のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)が激突した。第1ゲームはベルディハのサーブながら40-40まで粘ると、いきなりブレークに成功。勢いに乗った錦織は続く第2ゲームをラブゲームでキープすると、第3ゲームでは真骨頂のフットワークで再びブレークし、その後もベルディハの逆を突くショットを連発。ベルディハが意地を見せ、1ゲームをキープしたものの、第7ゲームも圧巻のラブゲームで6-1の完勝を収めた。

 この5試合の結果を受けて、「JAPAN WARRIORS」が23-20で勝利。貫禄を見せつけた錦織は試合後、「出だしはあんまりよくなかったですね。サーブも入らずミスも多かったです。でもシングルスはリズムに乗れました。ルール的には多く違うところがありますが、試合的な雰囲気で臨めましたね。秒数が速かったり、レットがなかったりするところがありましたけど、迷うことなくプレーできたと思います」と独特の形式の中でもしっかりと戦いきったことを手ごたえとした。

「JAPAN WARRIORS」は4日に「SINGAPORE SLAMMERS」と対戦予定。錦織のプレーを楽しめる今年最後のチャンスとなる。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer