舞台挨拶を盛り上げた蒼井優、
高畑充希ら

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 蒼井優と高畑充希が初共演を果たした「アズミ・ハルコは行方不明」が12月3日、全国20スクリーンで封切られ、蒼井と高畑は、共演の太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、メガホンをとった松居大悟監督とともに、東京・新宿武蔵野館での初日舞台挨拶に立った。松居監督が封切りを迎えたことについて「複雑な気持ち。寂しくて、嬉しくて、ごちゃごちゃです」と明かすと、蒼井らが「泣いているでしょ?」とツッコミを入れるなど、和気あいあいとした雰囲気を醸し出した。

 山内マリコ氏が2013年に発表した同名小説の映画化で、「百万円と苦虫女」以来8年ぶりとなる蒼井の映画単独主演作。突如失踪した28歳・独身OLの安曇春子(蒼井)、春子の捜索願を模したグラフィティアートを描く若者たち、男性に暴行を加える女子高生集団の姿を通じ、現代社会に生きる女性の葛藤を浮き彫りにしていく。松居監督は「上の世代ではつくれないものを目指しました」と若い世代の才能が結集したからこそ完成した作品であることをアピールした。

 高畑は、本作を「意味わかんない映画」としながらも「でも、見た後にすっきりするんです。この映画を通じて、はっきりとわかることだけが正解ではないことを知りました」と語った。太賀は高畑の意見に同意したうえで「松居組全体があえてゴールを決めずに撮影していた」と告白。「題名通り、それぞれが行方不明になりながら自分らしさを見つけていく作業だった」と撮影当時を振り返った。

 石崎が「松居組で過ごす全ての時間が楽しかった」と明かすと、葉山が「数えきれないくらいエピソードがあります。例えばドッキリを仕掛けて、蒼井さんが号泣しちゃった話とか」と裏話を暴露。蒼井は「泣かされましたね」と事実を認め、「奨之と助監督さんがドッキリでケンカしていて…役者がやるドッキリって上手いんですよ。本当仲良く初日を迎えられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 蒼井は「私たち松居組の子どものような作品」と本作を表現。「今まで携わってきたどの映画よりも心配で愛おしい存在」と感慨深そうに語り「私たちの挑戦でもあるし、手塩にかけた子どもでもあります。ほんのちょっとだけでいいので、この映画に対して手を差し伸べてくれると嬉しいです」と観客にアピールし、温かい拍手を受けていた。