Doctors Me(ドクターズミー)- 意外と知らない体温計と基礎体温計の違い!正しい測り方とは?

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女性であれば「基礎体温」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、妊娠を希望する以外できちんとつけているという方は少ないかもしれません。「単に体温をはかって記録すればいいんでしょ?」と思っている方もいるようですが、基礎体温の測り方にはきちんとした決まりがあります。
そこで今回は、基礎体温の正しい測り方について医師に解説していただきました。

基礎体温は普通の体温計では測れない?

基礎体温と普通の体温では以下のような違いがあります。

1.基礎体温は、基礎体温計を使用する
基礎体温とは、女性の月経周期や排卵の状態を知るために計測するもので、小数点以下2桁(36.5℃ではなく、36.52℃というふうに測れる)まで計測できるように設計された、婦人体温計で測定します。

2.舌下で計測する
風邪などで熱を測るときは脇の下に体温計を入れますが、基礎体温は舌下(舌と下あごの間)に体温計の先を入れて計測します。正確に測定できるように、3〜5分は体温計を入れておく必要があります。

3.朝起きたら活動前に計測する
基礎体温は朝目覚めたとき、体を起こす前の状態で計測すると決まっています。飲み物を飲んでしまったり、起きてトイレに行ってしまうと、正確に測れません。

4.毎日同じ時間に計測する
毎朝同じ時間に計測するのが基本ですが、夜勤など不規則勤務で起床時間が一定しない場合は、4時間程度以上眠ったあとに目覚めた際に計測するとよいとされています。

毎日同じ条件で測る必要あり!

女性の体温は、月経周期に合わせて変動するホルモンの影響で、ごくわずかですが規則的に変動し、全体を見ると約14日ずつの低温期高温期に分かれているとされています。
低温と高温の差は0.3〜0.5℃程度とわずかであり、この程度は少し体を動かしただけで正確に測れなくなってしまいます。そのため、上記のようにできる限り正確に計測できるように測定方法が決められているのです。

しかし、同じ基礎体温計を使って、同じ状況で計測しても、1回目に計測した数値と2回目に計測した数値は異なります。少し口を開けて寝ていただけでも違います。外気温や室温にも影響を受けます。ですので一日の数値で判断するのではなく、何か月も続けて計測してみて、大きな傾向を見て判断することが必要です。

婦人体温計の種類は?どんなものがオススメ?

婦人体温計は、現在様々なものが販売されています。昔ながらのものもあれば、スマートフォンやパソコンとリンクして自動的にグラフをつけてくれる機能があるもの、そこからさらに排卵日を推定してくれたりする場合もあります。

基礎体温をつけても自己判断は禁物!

基礎体温を計測する目的は「妊娠したいから」「避妊の参考にしたいから」「子宮内膜症や月経不順があり、自分の体の状態を知りたいから」など様々です。
基礎体温の計測は、自分の努力だけで行うことができ、通院を必要としないというメリットがありますが、いずれの目的にせよ、基礎体温の不確実性を理解し、基礎体温のみで判断するのではなく、産婦人科医が行う超音波検査・血液検査と合わせて考えていく必要があります。

基礎体温に振り回されないことも大切

不妊治療の現場では、特に高度治療になってくると基礎体温をあまり重視せず、ほかの検査結果の参考程度に捉えられる場面も増えてくるため、基礎体温に一喜一憂して振り回されないことが重要です。
妊娠したいのに基礎体温が下がって絶望するなど、ストレスになるぐらいだったら計測をやめてみるのも一つです。またホルモン剤を使用していると基礎体温は計測しても無意味になります。

また、避妊したい場合、基礎体温から「妊娠しにくい安全日」「妊娠しやすい危険日」を推測することができますが、絶対に妊娠は困るという場合はほかの避妊方法も併用する必要があります。基礎体温から判断される排卵日と、超音波検査で卵胞を見て判断される排卵日はずれていることも多く、また卵子精子ともに寿命が長い場合は思わぬ時期でも妊娠することがあるからです。

医師からのアドバイス

基礎体温は明日からでも始めることができます。最低でも1カ月は基礎体温をつけたものを婦人科に持っていき相談するとスムーズに治療方法なども決められるでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)