社会的マイノリティーを描いたドラマ「glee」のキャスト Twitterより

写真拡大

未だトランプの大統領選勝利に揺れるアメリカ。国民の思いがいかに分断されているか、明らかにした選挙だったとも言える。そこで今回は、そんなアメリカの複雑な社会を反映しているドラマを取りあげてみよう。人気ドラマの裏には、アメリカ社会のこんな事情が隠れていた!

■<strong>「glee(グリー)」</strong>
大人気のミュージカルドラマ「glee」は、アメリカの学校におけるマイノリティーの立場の低さを表しているドラマでもあった。学校で人気があるのは白人・ブロンドのチアリーダーたち。グリークラブに集結する黒人やアジア系の人、ゲイの人、車いすの人などあらゆる面での社会的マイノリティーとの対比は、まさにアメリカ社会そのもの。

■<strong>「ゴシップガール」</strong>
「glee」と正反対のような本ドラマには、アメリカの経済格差があらわれている。名門私立高校に通う主人公たちの多くは裕福な白人で、マンハッタンの「アッパー・イースト・サイド」と呼ばれる高級住宅街に住んでいる。それに対し、主役の一人・ダンはブルックリン育ちのいわゆる“庶民”で、同級生から相手にされないこともしばしば。住む場所によってステータスに差があるのは、アメリカの経済格差の縮図でもある。

■<strong>「ゲーム・オブ・スローンズ」</strong>
ファンタジードラマでありながら、政治的な要素も大きな魅力となっている「ゲーム・オブ・スローンズ」。権力をめぐるさまざまなキャラクターの争いはまさにアメリカの大統領選と重なっていた。権力闘争に参戦するほとんどの登場人物が“国民のため”ではなく、自分の名誉や力のために戦っているのは、現代の政治家への不信感の表れでもある。

■<strong>「HOMELAND」</strong>
CIAに勤務する女性が、テロリストと戦う姿を描いたドラマ。高い視聴率で大ヒットを記録しているのは、2001年の同時多発テロ以降のアメリカにおけるテロリズムに対する恐怖心を如実に表している。さらに、ドラマに登場するテロリストにイスラム教徒が多いのは、イスラム教にアメリカが抱く不信感の表れでもあると指摘されている。

■<strong>「GOTHAM/ゴッサム」</strong>
DCコミックのジェームズ・ゴードン刑事がゴッサム・シティの犯罪に立ち向かう姿を描いたドラマ。ゴードン刑事は事件を解決するだけでなく、ゴッサムの権力者たちの腐敗にも立ち向かう。このドラマがアメリカで人気を集めている背景には、政治権力者に対する不信感が募っているという状況がある。

ドラマは常に、その国の社会を反映している。今後アメリカでは、社会の変化とともにどのようなドラマが人気になっていくだろうか。