ヴィクトリアズ・シークレット・ショー、パリで初開催 3億円の下着で魅了

写真拡大

パリのグラン・パレで11月30日、「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」が開催された。このショーは、ランジェリーブランドのヴィクトリアズ・シークレットが毎年行う恒例のイベントだ。パリでの開催は初。ショーの模様は12月5日、世界190か国あまりでテレビ放送される。

人工的にも見える体に驚くような羽を付けたモデルたちがランウェイを飾るこのショーは、観客たちを決して落胆させることのない、ホリデーシーズン最高のイベントの一つだ。有名アーティストらも招かれ、パフォーマンスを披露する。今年はグラミー賞を受賞したザ・ウィークエンドやレディー・ガガ、ブルーノ・マーズなどが出演した。

モデルは過去最多となる52人。今をときめくジジ・ハディッドやケンダル・ジェンナー、ジョアン・スモールズのほか、「エンジェル」と呼ばれる看板モデル、アドリアナ・リマ、アレッサンドラ・アンブロジオ、リリー・オルドリッジなどが同ブランドのコレクションの中から82のランジェリーを身に着けてステージを歩いた。

ショーには毎回いくつかのテーマが設けられるが、今年は「ダーク・エンジェル」「シークレット・エンジェル」「ピンク・ネイション」「マウンテン・ロマンス」「ナイト・エンジェル」などの6つだった。

舞台裏の様子は?

筆者はこの世界で最も有名なキャットウォークを、ステージからほんの数列離れただけの距離で見る機会を得た。また、舞台裏の様子も見ることができた。

ショーが始まる前の楽屋は、ドライヤーの熱風や自撮りをする大勢のモデルたちで熱気にあふれていた。メイクをしてもらい、ヘアスタイルを整えてもらうモデルたちは落ち着いているが、ショーの前の興奮はその全身からあふれ出ていた。

ジジ・ハディッドとベラ・ハディッドは、初めて一緒にランウェイを歩く姉妹として、この日の注目の的だった。ジジに今回のショーについて尋ねると、「今日起きることの中で一番大切に思うことは、ショーの直前にみんなが羽を付けること。友人たち全員の夢が実現するところを見るのは、とても素晴らしいことだわ。まさに感無量ね」と話してくれた。
aa

モデルたちはスクリーン上で見るのと同じように完璧だが、このキャットウォークに出場するまでの道のりは、決して”ケークウォーク(簡単なこと)”ではない。重いもので9坩幣紊發△蝓価格が数百万ドルにも上る貴重な品を身に着けてステージを歩くのだ。出演したモデル52人のうち、羽を付けたのは43人。中には幅が2メートルを超えるものもあった。

また、筆者はこのショーが初めから終わりまで、気さくな雰囲気で進むことに驚かされた。その場にいる人たち全員の強い仲間意識が感じられた──観客が声援を送る中、拍手を受けて楽屋からステージへと向かうモデルたちは、お互いの顔を見合って微笑み、手をつないでランウェイを進んでいく。

もちろん、この日に最も重要なのは、ファンタジーだ。ショーの目玉である「ファンタジー・ブラ」を着用したジャスミン・トゥークスは、客席からひときわ大きな喝采を浴びた。「ブライト・ナイト」がテーマとなった今年のファンタジー・ブラを手掛けたのは、ジュエリー・デザイナーのエディー・ボルゴ。価格は300万ドル(約3億4,160万円)だ。

45万個のスワロフスキークリスタルを使った衣装を身に着け、ステージで演奏するブルーノ・マーズと踊ったデンマーク出身のジョセフィーヌ・スクリバーもまた、観客を大きく魅了した。両袖に使われたクリスタルの重さは、合わせて約9圓世箸いΑ
a
Photo by Samir Hussein/Samir Hussein/WireImage

ショーの最後、観客たちが拍手喝采する中、出演したモデルとアーティストたちは全員がそろって、紙吹雪があふれるステージに上がり、客席に向かって手を振った。きっとみんな、ショーの終了を祝って食べるあらゆるジャンクフードを頭に思い描いていたことだろう。

楽屋に戻ったモデルたちのほぼ全員から聞こえてきたのは、「今年のヴィクトリアズ・シークレット・ショーは、これまでで最高だった」という感想だ。筆者もまた、彼女たちと同感だ。