来日したアラン・ロデリック・ジョーンズ

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 『スター・ウォーズ』(1977)に登場した酒場カンティーナのデザインスタッフだったアラン・ロデリック・ジョーンズが3日、幕張メッセで開催中のポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2016」に来場し、会場に集まったファンからの質問に答えた。

 『スター・ウォーズ』のプロダクションデザイナー、ジョン・バリーの下でアシスタントを務めていたアランは、主人公ルーク・スカイウォーカーが、ハン・ソロ、チューバッカと出会う場所として印象深いカンティーナや、ミレニアム・ファルコンなどをスタッフとして手掛けた人物。満席となった会場に「スター・ウォーズのテーマ」と共にストームトルーパーやダースベイダーを従えて登場したアランは、「アリガトウ」と日本語であいさつして笑顔を見せた。

 昨年公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』について「あれは面白かった」と切り出したアランは、「最新作のチームも、最初の『スター・ウォーズ』のスタッフに近い気がして好きだったね。デザインに関しても、当時のシンプルさ、簡潔なルックを再現しているように感じたよ」と評価。「当時のミレニアム・ファルコンは車のラジエーターや、鉄くずをたくさん集めて作ったんだ」と懐かしそうに振り返った。

 『スター・ウォーズ』に参加したのは、プロダクションデザイナーのジョン・バリーから声を掛けられたことがきっかけだったという。「休みを取って野菜を作っていたんだけど、そんなときにジョンから美術をやらないかと誘われて作業が始まった。あれから40年たったけど、カンティーナのセットが最も『スター・ウォーズ』のアイコン的なものになったと言われたのはうれしかったね」。

 「セットはすごく懐かしい感じの世界観だったんだけど、突然そこに異星人たちが入ってきて。僕は異星人のことは聞いてなかったのでとても驚いたことを覚えている」と笑ってみせたアランは、「でもそれがジョージ・ルーカスのビジョンなんだなと思ってその世界観を楽しむことができた。あれから40年近くたったが、あらためてあれは僕の一部だったんだなと感じている。われわれはフォースと共に生き、死んでいく。だからフォースに身を委ねるんです。オビ=ワン・ケノービの正確なセリフは違ったかもしれませんが、まさにそういうことです」と締めくくった。(取材・文:壬生智裕)

「東京コミックコンベンション2016」は12月4日まで幕張メッセで開催