初日挨拶に立った松雪泰子(中央)と
橋本愛、成海璃子

写真拡大

 女優の松雪泰子が主演した「古都」が12月3日、全国53館(先行公開の京都3館を含む)で封切られた。松雪は共演の橋本愛、成海璃子、伊原剛志、葉山奨之、主題歌を担当した新山詩織、メガホンをとったYuki Saito監督とともに、東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶に臨んだ。

 今作は、11月26日に主要ロケ地である京都で先行公開。現地での舞台挨拶に出席した松雪は「上映後に皆様が温かい笑顔で迎えてくださって嬉しかった。監督をはじめスタッフ、キャストと一生懸命に取り組んだことを受け入れて頂いたような気がしました」と感慨無量の面持ちを浮かべた。

 過去に2度(1963年と80年)映画化された川端康成の代表作のひとつを、京都とフランス・パリを舞台に現代版として映画化。原作で描かれる事がなかった、大人になった主人公たちの物語を描いており、一人二役に挑んだ松雪は、生き別れた双子の姉妹(姉・佐田千重子と妹・中田苗子)に扮している。

 千重子の娘・舞を演じた橋本は、自らの役どころを「自分の意志が弱いというか確固たるものを見つけられていない時期の子で、自分も“芯”をつかんでいない状態で撮っていました。でもパリへ行き、自分の経験が尊いものだったと気付くところが素敵だと感じた」と説明。一方、パリへ留学する苗子の娘・結衣役の成海は「自分のことを過信する時期って誰もが経験したことがあるのかなと。それで、この役をやりたいと思いました」と明かした。

 ふたりの“娘”の挨拶に聞き入っていた松雪は、「未知の世界に挑戦していくことは大事ですよね。私は若い頃、好奇心旺盛で無謀だったので、出来るか分からないけど走っていっちゃうタイプでした。今回は見守る立場で演じていたけど、かつての自分を見ているようでした」とほほ笑んだ。

 また、男性ファンからの野太い「ツヨシ」コールで出迎えられてご満悦の伊原は「いい着物を着て、きれいな奥さん(松雪)とかわいい娘(橋本)がいて、僕はほんわかといただけ」とニッコリ。さらに「お弁当もおいしくて、夜も時間があるときは遊ばせてもらって、最高でした」と穏やかな表情で、京都ロケを振り返っていた。