設置イメージと案内Webページビジュアルイメージ (ソフトバンクの発表資料より)

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 イオンモールとソフトバンクは2日、イオンモール幕張新都心において、人型ロボットの「Pepper」を使った新しい館内ナビゲーションの実現に向けた実証実験を5日から26日まで行うと発表した。

 実証実験では、設置している“リアル”「Pepper」とスマートフォンに登場する“バーチャル”「Pepper」が連携して利用者に新しい施設案内のサービスを提供する。館内に設置されている「Pepper」が、コミュニケーションをとりながら利用者の要望に合った店とQRコードを提示。利用者のスマホでQRコードを読み込むと案内Webページが表示され、スマホの中の“バーチャル”「Pepper」が店舗まで案内する。

 イオンモールでのPepper導入に関しては、昨年12月にPepperの法人モデル「Pepper for Biz」が幕張新都心に10台試験導入され、Pepperを用いた接客サービスに関しての検証が開始された。その後、今年9月からは新たに30のイオンモール店舗に合計90台のPepperがコンシェルジュとして導入され、試験導入の10台と合わせて100台のPepperが稼働。ソフトバンクによると、これは、世界最大規模の導入事例になるという。

 イオンモールに導入されたPepperには、イオンが独自に開発した接客アプリが搭載されており、各モールのホームページと連携したショップ案内や、ジェスチャーを使ったモール内の施設案内、モールから発車するバスの時刻表とバス停案内など、独自のサービスを提供していた。

 今回の実証実験は、「イオンモール幕張新都心ツアーby Pepper」として行われ、1階のインフォメーションカウンター横に設置されたPepperがまず、来店客に店舗情報を案内しながら最適な目的地に関してのヒアリングを行う。目的地となる店舗が決まれば、Pepperがお店のQRコードを胸のディスプレーに表示。このQRコードをスマートフォンで読み込むことで“バーチャル”「Pepper」を表示でき、店までの道を案内する。この時、“リアル”「Pepper」も店舗への方向を指し示し、おおよその距離を知らせることで、同時に案内を行う。

 来店客が店舗に向かう途中で迷ったり寄り道をした場合でも、館内各所に設置されている「寄り道ナンバー」を入力することで、入力場所から目的地までの最適ルートを再案内する仕組みとなっている。

 実験は、平成28年度経済産業省ロボット導入実証事業に採択されたもので、両社では商業施設内で「Pepper」によるインフォメーションサービスを充実させることで、自動案内による効率化を図るとともに、より快適な施設環境の実現を目指すとしている。