連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第9週「チャンス到来!」第52回 12月1日(木)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:中野亮平

〈男会〉が結成された51話の翌日、『連続テレビ小説べっぴんさんファン感謝祭「〜THE男会〜」』が2017年1月14日、大阪にて開催されることが発表された。出演は永山絢斗、松下優也ほか。観覧希望は12月20日までに申し込みを受け付けている。
詳しくはNHK ONLINE イベントインフォメーションで。


ちなみに、「男会」というネーミングはこの年(昭和23年)に発足した「主婦連合会」(「消費者の権利を確立し、いのちとくらしを守るために必要な活動をする」を目的にした会で現在も活動している)を意識したものではないだろうか。主婦のバイタリティに負けずに男たちも頑張ろうと勝二(田中要次)たちは思ったに違いない。

52話はこんな話


大急に出店するためには、キアリスのマークを外してほしいと言われてしまったすみれ(芳根京子)。代わりに大急特選マークをつけてくれると言うものの、すみれはうまく言葉にできない違和感を抱く。

いなかった問題が波紋を呼ぶ


新聞記事で明美(谷村美月)がひとりいなかった問題は、大手デパート・ブランドにひとくくりにしてキアリス全員いなかった問題に発展しかねないことに。
どうして世の中は合理化の元になんでもざっくりひとくくりにしてしまうのだろうか。日本テレビの「校閲ガール」が、常に影の存在である校閲者にスポットを当てることでこの問題に誠実に取り組んでいるので、「べっぴんさん」にもがんばってほしい。

明美の問題は、闇市の元締め根本(団時朗)が改心したことで袂を分かった玉井(土平ドンペイ)が、何やら悪だくみをはじめた様子。まあでも、キアリスが明美なくしてはできなかったということを知っていて新聞記事に苛立っている人たちがほかにもいることがわかり、玉井が真実を広げてくれるならいいけれど、
やたらダークな演出から、そうはいかないだろうと想像できる。

女が働く時代に


時計やの未亡人・時子(畦田ひとみ)や商店街の人たちが縫い子になった。「手に職をつけて女ひとりでもちゃんと生きていけるようにがんばりたい」という時子。
この当時の女性が働くのは、単に、女だって男に負けないように! という意識ではなく、戦争で頼れる人を亡くしたことがきっかけになっているのだなとしみじみ。
女たちが働き出したら、次は育児問題が発生。保育所の存在がクローズアップされる。
現代日本でまだまだ課題山積みの女性が働くことや子供を育てることの原点が、「べっぴんさん」の時代にあることがよくわかって、とても興味深いドラマだ。
(木俣冬)