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PTCジャパンは12月1日、都内で年次イベント「PTC Forum Japan 2016 〜IoT時代のモノの新しい見方がわかる!〜」を開催。同イベントに合わせて10月1日付で社長に就任した宍戸武士 社長と米PTC アジア太平洋地域 統括責任者に着任した、PTCジャパン前社長の桑原 宏昭氏がメディア向け説明会を開催した。

○IoTビジネスは驚異の300%成長

同説明会ではまず、桑原氏が前年度(FY16: 2015年10月〜2016年9月)のPTCジャパンの業績を説明した。具体的な数値は明かされなかったが、ビジネスは順調で「限りなくダブルディジット(二桁)に近い」(桑原氏)成長を達成した。ソリューション別では最新リリース「Creo 4.0」へのアップデートに向けたCADが好調で、中小企業を中心にサブスクリプションへの移行が進んでいるという。PLM(製品ライフサイクル管理)は前半は好調だったものの、為替レートの影響で後半は延期が発生しやや失速。ALM(アプリケーションライフサイクル管理)も同様だった。大きく伸びたのはSLM(サービス ライフサイクル管理)とIoT。SLMは約40%、IoTに至っては300%の成長を達成した。また、FY17(2016年10月〜2017年9月)の見通しについてはFY16の傾向が続く見通しとのこと。

桑原氏は2009年11月にPTCジャパンの代表に就任して以来、順調にPTCジャパンを成長させた実績を買われて中国を除くアジア太平洋地域の責任者に抜擢された。同氏は「アジア太平洋地域は日本以上に成長している。(日本を含めた)アジアでPTCのポートフォリオの23〜24%を占めており、戦略的に重要な地域」と自身の新ポストを説明した。

○宍戸新体制で「次のステップへ」

桑原氏からバトンを受け取る宍戸氏は2012年PTCジャパンに入社。同社の副社長兼インダストリー営業統括本部長として営業戦略執行に参画するとともに、全国のアカウントセールス統括を担当してきた。宍戸氏は「IT業界で30年くらいやってきた。色々な商品を扱ってきて経験を持っていると自分では思っているので、この経験値をバネにしてPTCのジャパンを引っ張っていきたい」と意気込みを語った。

FY17については「桑原の土台をきちんと守りながら新しいステップに進む」(宍戸氏)べく、1)アプリケーションベンダーからエンタープライズプラットフォームベンダーへ、2)オープン戦略、という2軸で事業を展開する。1)についてはCADやPLMなど製品単体のビジネスではなく、IoTプラットフォームをベースに他社のアプリケーションとの接続も含め、顧客の新たなビジネスプロセスを実現するとしている。2)については、パートナーとの協業を拡大する方針だ。

また、組織変更にも着手し「ハイテク・建機・重工・農機」「自動車」「新規顧客・中堅企業」と「SMB(中小企業)」に領域が分かれる新体制を敷く。また、各領域を横断的にサポートするALM、SLM、IoTのスペシャリストを置く。このほか、ライセンスビジネスやサブスクリプションビジネスもFY17の注力ポイントに挙げられている。

(神山翔)