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半導体市場調査企業の米IC Insightsは11月29日(米国時間)、「2017 IC Market Drivers(2017年の集積回路市場のけん引役)」と題する長文のレポートを発行し、そのなかで、IoTでインターネットへ繋げる用途のICの売上高が、今後、IC全体の売上高の3倍以上の成長率で増加すると述べている。

IC全体の売上高は、2871億ドル(2015年)から3547億ドル(2020年)へ年平均成長率4.3%で増加すると見込まれるが、IoT向けIC(センサやその他のモノをインターネットに接続するためのIC)の2016年の売上高は128億ドルと、まだIC全体の数%にすぎないものの、2015-2020年の年平均成長率では13.3%と2桁成長が見込まれている。

用途(最終製品)別IC売上規模とその2016年全IC売上高に占める割合予測および2015-2020年年平均成長率を図に示す。IoT向けに次いで成長率が大きなICの用途は、 車載(2015-2020年の年平均成長率10.3%)、医用エレクトトロ二クス(同7.3%)、デジタルテレビ(同5.9%)、サーバ・コンピュータ(同5.4%)。ICの最大市場は、スマートフォン・携帯電話向けであるが、年間成長率は4.8%に留まる。2010-2015年の年平均成長率は10.8%であったが、市場が成熟期を迎え、一部の新興国の経済の弱体化もあり、今後4年間の成長率は1桁に留まる見通しだ。またPCやセットトップボックス用ICの成長率も低く、タブレットや据え置き型ビデオゲーム機用に至ってはマイナス成長となる見通しとなっている。

なお、2016年に限れば、IoT向けICの売上高は、前年比19%と高い成長率が予測される。車載向けも同12%増と2桁成長するが、医療向けは同9%増、テレビ向けは同4%増、サーバ向けは同3%増、電話向けとセットトップボックス向けはそれぞれ同2%増と1桁成長に留まる。一方、ビデオゲーム機向けは同4%減、PC向けは同5%減、そしてタブレット向けが10%減とマイナス成長となる市場も見受けられる。

(服部毅)