30日、新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」をめぐり、中国のSNS上に「なぜこの作品は大ヒットしたのか?」と題する文章が投稿された。資料写真。

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2016年11月30日、新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」をめぐり、中国のSNS上に「なぜこの作品は大ヒットしたのか?」と題する文章が投稿された。投稿者は映像の美しさと登場人物のセリフについて説明を行っている。

映画「君の名は。」がついに中国でも公開される。日本で興行収入100億円を突破したこの作品。これほどまでの大ヒットとなった理由について、まずは繊細でリアルな映像美から紹介したい。

新海監督は、実在する風景をどれだけ忠実に描き出すかに注意を払っている。その緻密さは高画質の写真に匹敵するほど。さらに、光の繊細な使い方も特徴の1つだ。光の効果によって作品に登場する風景は実物以上の美しさとなっている。どのシーンにも「明」と「暗」のコントラストが用いられ、雨水が水たまりに落ちる時にできる波紋の描写はその極みと言えるだろう。新海監督が風景にここまでこだわる理由は、「美しい風景には人を癒す力があるから」だそうだ。監督が美しい映像で観客を癒そうとしてくれるから、われわれは作品を見て温かな気持ちになるのだろう。

次に紹介したいのが登場人物の感情を表現するたくさんのセリフだ。新海監督の「秒速5センチメートル」は上映時間が約60分という映画。小学校卒業後に離れ離れになった女の子を思い続ける男の子が登場する作品で、2人が一緒のシーンはたった4分、残りのほとんどが男の子の独り言だ。これによって登場人物の心の動きがはっきりと伝わってきて、観客は自分も同じ体験をしているような気持ちになってしまう。「君の名は。」にも主人公の独り言は登場するが、この作品で最も感動させられるのは「運命の人との出会い」。監督は主人公の独り言によって温かく、純粋な愛を表現し、私たちが心の奥底にしまった青春時代のことを思い出させてくれる。美しい映像に心を打つセリフ―。間もなく公開される映画にどれだけの人が涙を流すのだろう。(翻訳・編集/野谷)