『RANMARU 神の舌を持つ男』の向井理、木村文乃、佐藤二朗を直撃

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『トリック』や『SPEC』シリーズの堤幸彦監督が20年来温めてきた同名コメディドラマを映画化した『RANMARU 神の舌を持つ男』(12月3日公開)。“温泉ギャグミステリー”と称された本作は、ありったけのギャグやパロディを盛れるだけ盛った“とんでもエンタテインメント映画”に仕上がった。ドラマに続き主演を務めた向井理と共演の木村文乃、佐藤二朗を直撃し、爆笑の撮影裏話をうかがった。

【写真を見る】向井理の引き締まった裸体も人気の秘訣/[c]2016 RANMARUとゆかいな仲間たち

“絶対舌感”という特殊能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)が、古物骨董商の美女・甕棺墓光(かめかんぼひかる/木村文乃)や、宮沢賢治にやたら詳しい宮沢寛治(佐藤二朗)と共に、人里離れた村で次々と起こる不可解な事件を解決していく。笑い満載でありながら、2時間サスペンスドラマや金田一耕助シリーズへのオマージュもたっぷり入ったミステリー映画でもある。

向井「台本はあってないようなもので、いつギャグがぶちこまれるのかは堤さんしかわからない。『今日はどこからボールが飛んでくるんだろう?』と常に意識してないとボールのスピードに負けてしまうんです。僕たちはドラマからやっていますが、いきなり映画から参加の方は面食らったでしょうね」。

木村「毎日が運動会みたいでした。毎日練習じゃなくて直接本番だから、用意ドン!でどれだけできるかみたいな状態で撮影をしていたので、体力を温存することを一番大事にしていました。ただただ大変でしたね」。

佐藤「僕はむしろいつもの濃い役とは違ったので新鮮でした。ただ、映画から入った木村多江ちゃんや市原隼人くんなどは、普段やらないようなことをやって違う一面を見せていたので、それを俯瞰で眺めるのが非常に楽しかったです」。

ドラマから共演してきた3人だからこそ、互いにリスペクトする部分もたくさんあったと言う。

木村「25ページの長回しの撮影でも台詞をかまない向井理!」。

向井「1回かみましたよ(笑)」。

佐藤「いやいや。謎解きをするシーンで普通だったら撮影に2日間くらいはかかる分量なんです。でも3時間くらいで終わりました。まるで堤さん率いる技術部と向井理のショーを見ているみたいでした」。

向井「堤さんともスタッフさんたちとも信頼関係があるから勝ち負けじゃないんですが、そこではかまそうと思ってました。まあ、撮影も慣れてきた頃だったので。あそこから撮り方が変わりましたよね。舞台みたいに通しでバーッと撮っていく。堤さんには“鬼神”というあだ名がつけられました。でも、光を演じるのもすごいですよ。いちばんテンションが高いし、朝からなかなかできるものじゃないですよ」。

佐藤「そうそう。木村さんはすごく疲れている時もずっとおやりになっていたので、集中力があるなあと」。

木村「そんな中、二朗さんは私にとっては受け皿でした。二朗さんとは掛け合いのシーンが多かったけど、失笑で終わる部分もちゃんと笑いに変えてくれるんです。私はいつも甘えっぱなしでした」。

佐藤「お!いいねえ。理はどう?俺について」。

向井「二朗さんはちょっと中空きの時間があるとお酒を飲んじゃう(笑)」。

佐藤「いや、僕は10何年この仕事をやっていますが、それをしたのはこの撮影だけですよ。それだけ大変だったということです。他にはないの?俺をほめて」。

向井「足が大きいんです。31cm!」。

佐藤「そこ?」。

まさにドラマからの凸凹トリオの掛け合いさながらに軽妙なトークを繰り広げてくれた3人。最後に堤監督の本作に懸けた情熱についても聞いてみた。

向井「全力で楽しいものを撮ることに徹していました。突発的なギャグも確信犯的なギャグも含め、とにかく自分が面白いと思うことを徹底的にやる。堤さんは還暦を過ぎましたが、いままでのものを出し切るという勢いを感じました。年齢的にいえば、30〜40代の方がエネルギーがあったのかもしれないけど、それとは違う気迫を感じました」。

佐藤「そうだね。自分のやりたいことをどこまでやれるかという感じでした。いままでの作品なら一般人の目線で見てどこかで歯止めをかけていたところがあったけど、今回は行くところまで行った(笑)」。

木村「終始楽しそうでしたね。私は特に無茶ぶりされがちなポジションではあったのですが、無茶ぶりする時の堤さんの生き生きとした表情が印象的でした」。

向井「まさに攻めきったなと思います」。【取材・文/山崎伸子】