『逃げ恥』に見る「恋がうまくいく女性のふるまい」3ケ条

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 なんと見逃し配信再生1000万回突破という、今期一番人気のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、略称『逃げ恥』。なかなか進まない超オクテの恋模様に、視聴者がじらされながら萌える「ムズキュン」を合言葉に、幅広い世代のファンを夢中にさせています。

◆『逃げ恥』は男女関係の教訓がいっぱい

 まだ観ていない人のために、手短に設定をお話ししましょう(観ている人は、下の小見出しまで飛んでください…)。

 25歳大学院卒・無職の森山みくり(新垣結衣)が、35歳で女性経験ゼロのインテリ会社員・津崎平匡(ひらまさ・星野源)のもとへ、住み込みの家事代行サービス職員として雇用してもらうことを約束。表向きは「事実婚」という形で同居する「契約結婚」生活をスタートします。

 二人があくまで「雇用主と従業員の関係」と一線を引きつつ、じれったいほど時間をかけて、少しずつ距離を縮めてゆく、なんとも繊細なストーリーなので、視聴者の多くは「あまりにも恋愛に対して不器用な二人をハラハラ見守る」という、一種の「上から目線」で観ていることと思います。

 ところが、実はこの二人の言動や関係性の中に、日ごろ恋愛や性生活について、かなり濃厚な内容のセミナーをご提供している私(櫻祭子/夏目祭子)が、「どうすれば男女がうまくいくか?」とお伝えしているツボとぴったり重なっている部分がいくつも見つけられるんですね…!

 そこで、今回は「『逃げ恥』に見る、男女がうまくいく法則」の第1回をお届けします(第1〜5話編)。
◆女性がムチャな希望でも伝えると、男性は動きやすくなる

 恋人との関係に不満を抱えている女子にありがちな原因の一つとして、自分の本当の望みを、ハッキリした言葉で相手に伝えずに呑み込んでしまうクセがあります。

 気の優しい女性ほど、「こんなコト言ったらワガママな女だと思われないかな?」とか「彼の負担にならないかな?」などと相手の気持ちを先読みして遠慮するのですが、それは男性の心理を、女性と同じもののように誤解しています。

 実は多くの男性に見られる心理傾向として、「目的」を与えられると、「どうしたらそれを達成できるのか?」と進んで解決策を考え始めるという特性があります。それは、ゲームをクリアすることに無上の喜びを覚えるのと同じ心理です。

 なので、あなたが「こうして欲しいの!」「これがいいの!」と、どんどん希望を伝えてくれたほうが、彼にとっても「目的」が定まって行動を取りやすくなるんですね。

◆みくりの思いつきを、平匡がプロジェクト化する流れ

 みくりの場合が、まさにこれでした。

 自分は女性とは無縁だという信念を持ち、「プロの独身」を自称する、ガードの固い平匡が、まさか知り合って間もない女性との同居に踏みきったのも、セクハラのリスクを怖れながら毎週ハグまでするようになったのも、みくりが「そうしませんか?」と自分の希望をハッキリ伝えたからです。

 大体、「二人にとってどうしたら居心地がいいのか?」という流れを読む皮膚感覚は、女性のほうが発達している場合が多い。だから、女が感じ取った思いつきを、論理的に固めてプロジェクト化するのが得意な男性に投げて具体化してもらうと、コトがスムーズに運びやすいのです。

 平匡もまた、当初はみくりの提案に動揺させられていたくせに、やっぱり問題をクリアしたい性分が発揮されて、翌日には事実婚の「契約書」をみくりに投げ返す、鮮やかな仕事ぶり。始まりから、お互いの性分を生かした連係プレイができていた二人だったんですね。

 女の希望を男が叶える連係プレイ、これが長続きする男女関係のツボです。

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<「女の希望を男が叶える」連係プレイ・女性に必要な3つの心得>

1)「こんな事を言ったらワガママと思われないかな?」などと遠慮して、自分の希望を引っ込めないこと。とりあえず、言ってみよう。

2)どうしたらその希望が実現するか、細かい手段は相手に委ねること。

3)希望を叶えてもらえたら、喜びを思いきり素直に表現すること。

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<TEXT/櫻 祭子/夏目 祭子>

【櫻 祭子/夏目 祭子(さくら/なつめ・まつりこ)】
作家・カウンセラー・「聖なる性」の語り部。一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事。心身機能研究家。1999年、自伝小説『ダイエット破り!』でデビュー。主な著書は『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』『太らない人のヒミツ──腸で考え・脳で感じて・美力めざめる』
Webサイト http://www.sei-ai-inochi.jp/