安藤達也(高橋努)を崇拝し、彼のために犯罪に手を染める女性・佃紗弓を演じる柳英里紗が登場

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毎週金曜にHuluにて日米同時配信中の小栗旬主演・Huluオリジナルドラマ「代償」。

【写真を見る】劇中のイメージとはまた違うキュートなスマイルも披露してくれた

Smartザテレビジョンでは、本作に出演するメインキャストおよび監督にリレー形式でインタビューを行った。

第4回は、無期刑を求刑されている強盗殺人事件の被疑者・安藤達也(高橋努)を崇拝し、彼のために犯罪に手を染める女性・佃紗弓役の柳英里紗が登場。

連続ドラマ初レギュラー出演の感想や、演技に対する熱い思い、主演の小栗と達也役の高橋の印象などを語ってもらった。

――連続ドラマにレギュラー出演するのは初めてとのことですが、感想をお願いします。

はい、初めての経験ばかりでしたが、とても楽しめました。楽しくて、ついクランクアップしてからもスタジオに来ちゃいそうになりました(笑)。

――映画とはやっぱり違うものなんですね?

私がこれまで携わってきた映画は、割と順番に撮影していくタイプのものばかりだったので、撮る順に合わせて気持ちも切り替えられたのですが、今回は同じ日に5話、3話、1話、2話というように順番がバラバラで撮影されていて…。

私の経験不足ということもあるんですけど、最初は戸惑いました。でも、他のキャストの方のお芝居を見ていると、気持ちの切り替えも上手にされていたので、最初は圧倒されました。

――あらためて、演じられた紗弓のキャラクターについて教えてください。

服装とか、過去のヤンチャな行動の部分だけを見れば、世間離れした変わった子という印象を受けるかもしれませんが、私が紗弓を演じていく中で思ったのは、実は“普通の子”なんじゃないかということです。

誰にでも寂しいという感情はあるし、かまってもらいたいとか、愛されたいという気持ちはあると思うんですが、その愛されたい気持ちが少しだけ別の方向に向いてしまったのかなと。

本当はどこにでもいる愛に飢えた女の子なのではないかなと気付いたときから、自分にもそういう部分はあるかなと思って、それを意識しながら紗弓というキャラクターを作ろうと思いました。

ある意味では、すごく素直な子だなって思いましたし、自分もそうなりたいって思っている部分も演じていて何箇所かありましたね。

――役を通して柳さんも素直になれそうですか?(笑)

いや〜なれないです!(笑) たぶん、みんながなりたいと思った人の究極形が、紗弓だと思うので「こうなると危ないよ!」っていう危険信号でもあると思うんです。

だからこのドラマを見て、少し自分に制御をかけるとか、自分勝手も度が過ぎるとこうなるよ!って、考えるきっかけになればいいなと思います(笑)。

――反面教師にしろ、ということでしょうか?

ええ、「人を愛し過ぎるとこうなるよ!」って感じですね(笑)。でも、愛したいという願望は誰にでもあるものだと思うので、見方を変えると、それほどまでに愛する人ができた紗弓はうらやましいなって気持ちもあります。

――紗弓は感情の揺れ動き方もすごいですよね。

そうですね。でも、それを受け入れてくれる人に出会えたのは、それがその人の“仮の姿”だったとしても、幸せだったんじゃないかなと思います。

――達也を崇拝していたかと思えば、途中で圭輔にも心が揺れ動きますが、2人のキャラクターの魅力は?

達也はすごく女性に寄り添ってくれますよね。女性はうそでもいいから優しくされたいし、愛されたいという欲求がある人もいると思います。紗弓はその愛が偽物だって気付いていたと思うんですけど、うそでも愛をくれる優しさがあるところは魅力的だと思います。

圭輔は達也と正反対のものを持っているんです。圭輔にはどこか放っておけないというか、自分なら助けてあげられると思わせる、秘めた“弱い心”のようなものがあるんじゃないかなと。

彼自身も強がってはいますが、心の奥底では誰かに助けてほしいって思っていると思うんです。そこが人を引き付ける力なのかなと思います。“愛情をくれる男性”(達也)と、“愛情をもらってくれる男性”(圭輔)という印象です。

――どちらも魅力的だと思いますが、強いて言えば柳さんはどちらがタイプですか?

そりゃあ、圭輔ですよ! 達也さん怖いですもん!(笑) でも、サイコパスとかを抜きにしたとしたらどうかなあ…。

そこは(高梨)臨ちゃんと話したいですね。愛をくれる人か、もらってくれる人。この記事を読みながら、女子たちと決めたいと思うので、記事が配信されたらもう1回インタビューしに来てください(笑)。

――えっ!?(笑) では、その時を楽しみにしています!

でも、個人的には門田(川瀬陽太)さんが好きです(笑)。セクシーだし! できれば、私を強く欲してくれる、私がいないと生きていけない!という人がいいですね。愛情をあげたいです。

――慈悲深いお方ですね(笑)。

慈悲深いですか!?(笑) ありがとうございます。ただ、紗弓も相当慈悲深いと思いますよ。あんなに損得考えずに好きな人のために夢中になれるのはすごいですよね。

――では、圭輔&達也との絡みで印象に残っているのは?

達也は、初めて一緒になったシーン(第1話)が印象に残っています。達也は「俺、行ってくるよ」って言って、「スナックたっちゃん」のみんなで見送る場面。

あの時に初めて達也に抱き締められたんですけど、抱き締め方に愛情を感じて「ああ〜こうやって紗弓は達也のことを好きになったんだろうな」と思いました。人前で抱き締められることってあまりないですよね。

それってすごく愛情深い行動だなと思ったので、そこはすごく印象深いです。

――それは高橋努さんにお話しされましたか?(笑)

いえ、していません(笑)。

――圭輔とのシーンではどうですか?

圭輔とは印象に残っている場面が多いですね。もともと小栗さんの作品はたくさん見ていましたし、今回もご一緒できると聞いて本当にビックリしました! こんな私が小栗旬さんとご一緒できる機会なんてないだろうって思っていたので。初めて紗弓と圭輔の形で出会った時、目が普段の小栗さんと全然違うんです。

公園でトラップとしてキスを仕掛けるとき、すごく見詰めてくれているのに、どこかこちらの思いが届かない感じがあって、それがいつも切なかったです。それもあって、小栗さんと芝居するときは、ある意味恐怖でした。圭輔は紗弓に目の奥で壁を作っているんだなと。

――目の奥に厚い壁があったのですね。

トラップを仕掛けるシーンで、一瞬キスをするんですけど、背が高いから最初届かなくて(笑)。「ごめんなさい! 背が届かないです!」って言ったら、「大丈夫だよ」って言って次からかがんでくださって。優しい方だなあと思いました(笑)。

あのシーンは、人をだますという行為もしないといけなかったのもあって、一番緊張したシーンでした。だますために、まずはキスを成功させなきゃという使命感もあったので、一番精神的に追い込まれたシーンですし、印象にも残っています。

――撮影の合間には皆さんとお喋りもされましたか?

そうですね。私がすごく緊張していたので、周りのキャストの皆さんがすごく気を使って話し掛けてくださって、お話していただきました。小栗さんの身長が何cmあるかとか、好きな映画の話もしました。

好きな映画を教えていただいて、私も最近見た映画についてお薦めしました。努さんはムードメーカーで、緊張している私をいろいろな会話に加えてくださったので、ありがたかったです。

会話をすると他の方の呼吸も分かりますから、役以外の部分でお話できたのは大きかったなあ。小栗さんと努さんの雰囲気づくりのおかげで、一緒に考えながらいろいろとできたので、キャスト同士の空気感作りは最初からうまくいきました。

――ちなみにご自身が出演された作品は見られますか?

あまり好きじゃないですけど、一応このシーンはどうなったかなとか、あそこではどんな顔をしていたのかなとか気になるので、見ますよ。あと自分が出た作品に関しては、自分が出ている以外のシーンが気になるんですよね。

今回は特に私が関わっていない部分がすごく多いですし、面白いせりふもいっぱいありますし、どうなっているのか、気になるシーンがたくさんありますよ。それで思い出したのですが、ちょっと思うところがあって、少しお時間いただいてもいいですか?

――もちろんです。何でしょうか?

私は、普段インディーズの映画を主戦場にしているのですが、低予算で2日、3日で撮影が終わっちゃったりとか、あとはお蔵入りになったりするような作品もあったりします。せっかくいい作品なのに視聴者の元には届かないという悔しい思いをしてきました。

今回Huluさんのドラマで、みんなが一生懸命やった殺しのシーンやレイプシーンが入っていて、しかも確実に皆さんの元に届くということで、本当にうれしいんです。

インディーズ映画でご一緒したことのある役者さん、いつもテレビで見ている小栗さんや努さん、そして臨ちゃんたちとお芝居ができるというのはすごいことだなとしみじみ思います。

とにかく現場の熱量がすごいんですよ! このキャストで作品をつくったことで、何かが変わるきっかけになるんじゃないかなと期待しています。いろいろとご迷惑をおかけしたかもしれないですけど、私なりに暴れさせていただきましたので、これからも「代償」を温かい目で見守っていただけたら幸いです。

――最後に、今後の目標を教えてください。

私は今26歳で、女でこの風貌なので、できることって限られていて、それは自分では選べません。私たちは相手から求められないと、いくらやりたい役があったとしても、この役を演じられると認められないとその役はできません。

与えていただいているものを、今の私なりに全力で取り組んで、いろいろな作品にずっと関わり続けられる女優になれたらいいなと思っています。

ドラマも映画も舞台も、そして声の仕事もやればやるほど表現の種類がどんどん増えていって、自分の中でいろんな幅が広がっていくので、毛嫌いせず、これからも努力していきたいなと思います。