2度目の海外映画賞!

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 真利子哲也監督作「ディストラクション・ベイビーズ」がこのほど、第38回ナント三大陸映画祭の準グランプリにあたる「銀の気球賞」に輝いた。今作の海外映画祭での受賞は、第69回ロカルノ国際映画祭・最優秀新進監督賞に続き2度目。今後発表される国内映画賞でも、旋風を巻き起こすか注目が集まる。

 同映画祭は、フランス西部の港湾都市ナントで開催されている、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの作品に特化。近年の日本映画では富田克也監督作「サウダーヂ」、深田晃司監督「ほとりの朔子」が、グランプリ「金の気球賞」を受賞している。

 真利子監督の商業デビュー作である「ディストラクション・ベイビーズ」は、主演・柳楽優弥を筆頭に、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮ら若手実力派が結集。愛媛県松山市でケンカに明け暮れる芦原泰良(柳楽)が狂気に目覚めていくさまを描いた。

 受賞にあたり、真利子監督は「簡単に言葉にできない感情にスタッフ・キャストと共に向き合い、言葉や文化の違いを飛び越えて、映画としての挑戦を評価してくれたナント三大陸映画祭に、心から感謝します」と歓喜のコメントを寄せる。なお審査員は、「息をすることすらできないほど毒気に満ちた、混沌に支配された世界の根源的な暴力をとらえた。まるでパゾリーニ監督の『アッカトーネ』をほうふつとさせる、暗い詩のような素晴らしい映画」と評している。