ニワトリのとさかからも抽出される(画像はイメージ)

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化粧品、サプリメント、医薬品...さまざまな分野で使われているヒアルロン酸。よく聞く名前だが、そもそもどんなものなのか。医師や研究者らが参加する「ヒアルロン酸機能性研究会」の学術大会に記者も出席し、ヒアルロン酸の基本と最新の動向を聞いてきた。

ニワトリの鶏冠や乳酸菌発酵で作られる

学術大会は、2016年9月29日に東京大学弥生講堂で行われた。

最初に、研究会の副会長で東邦大学客員教授の漆畑修氏(宇野皮膚科医院院長)が、ヒアルロン酸の基本情報を講演した。

ヒアルロン酸は、人の体の中にもある。特に皮膚、関節、目に多く含まれていて、皮膚では乾燥防止に、関節ではクッション代わりに、目では形の維持に役立っている。

現在、化粧品や食品などに使われているヒアルロン酸は、ニワトリの鶏冠(とさか)から抽出されたり、乳酸菌などによる微生物発酵法で作られたりしているという。

経口摂取した際の肌の水分量アップやキメ改善のほか、関節の痛み緩和への効果が研究されており、今後の基礎研究が進むことで、QOLの貢献がますます高まると述べた。

ひざ関節の健康にも役立つか

韓国のLG生活健康技術院のLee氏は、鶏冠由来のヒアルロン酸がひざ関節痛に及ぼす影響について発表した。鶏冠由来のヒアルロン酸は健康食品に多く使われているが、関節機能改善についての研究はこれまで進められていなかったという。

人の臨床実験で、ヒアルロン酸のサプリメントを12週間飲み続けたところ、起床時のひざのこわばりや階段昇降時の違和感が改善したという結果が出た。

研究会では、「化粧品におけるヒアルロン酸の活用と問題点」についても講演があった。化粧品の有用性評価や皮膚計測のコンサルタントをしている高橋元次氏は、ヒアルロン酸は肌表面のバリア機能や保水には効果があるが、高分子のため、肌の中にはほとんど入らないとした。

毛穴や汗腺から入ることはあるが数が少ないため、最近は、化粧品を塗っただけで肌の中にヒアルロン酸入れる方法がないかも研究されているという。

2016年11月28日現在、消費者庁のウェブサイトを見ると、ヒアルロン酸を使った機能性表示食品は、キューピーの「ヒアロモイスチャー240」やアサヒフードアンドヘルスケアの「プレミアリッチ パーフェクトアスタヒアルロン酸パウダー」ほか、12品が届け出されている。科学的根拠に基づいた「肌の水分を保ち乾燥を緩和する」などの機能を示している。

安全にヒアルロン酸のパワーを健康や美容に役立てられるよう、さらなる研究の発展に期待したい。

医師・専門家が監修「Aging Style」