29日、韓国ソウル市の朴元淳市長が、市内の公園に設置されている朴正熙元大統領の銅像を「撤去または移転できるよう努力する」と述べた。写真は朴正熙元大統領。

写真拡大

2016年11月29日、韓国ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、市内の公園に設置されているある人物の銅像を「撤去または移転できるよう努力する」と述べた。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

朴市長は29日に開かれた市議会での市政質問で野党「共に民主党」のキム・ムンス議員の質問に答え、市内の文来近隣公園にある朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の胸像について「市が直接撤去の権限を持ってはいない」としながらも「協議を通じ撤去または移転ができるようにする」と述べた。キム議員は、かつて軍部隊が建設したとされる朴元大統領の胸像が公園内にあるのは「反憲法的」であり「反教育的」だとして、像の撤去を主張した。

朴市長はまた、一部の保守系団体が推進する方針を示し議論を巻き起こしている市中心部・光化門広場への朴元大統領の銅像建設について「(すでに広場にある)世宗大王、李舜臣(イ・スンシン)以外の銅像を設置してはいけないと考えている」と述べた。

韓国国内では朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友による国政介入事件で朴大統領への風当たりが強まり、朴大統領やその父親である朴正熙元大統領を象徴する看板や像などを各地で撤去する動きが出ている。また、大統領として韓国の経済成長を成し遂げた朴正熙氏は親日派とされ、いまだ国内で評価が分かれているのが実情だ。

そのため朴市長の今回の発言にネットユーザーからは「朴元淳ファイト」「ごみを公園に置いたら駄目だよ、当然片づけるべき。焼却炉行きだな」「ここは北朝鮮じゃない」「こんな物があったとは…もっと早く消すべきだった」「溶かして便器を作ろう」「いっそ、つらい世の中で頑張っている若者の銅像を建てて」「一度卵を投げつけてやればよかった」「撤去よりハンマーを横に置いておいてほしいな」といった声が寄せられている。

一方、ソウル市内の日本大使館前に設置されている慰安婦像は、昨年末の日韓の慰安婦問題合意により韓国側が撤去・移転するよう決められたが、世論の反発が続き、撤去の見込みは立っていない。(翻訳・編集/吉金)