29日、環球時報によると、英紙フィナンシャル・タイムズが「若者の精子の質の低下が中国の出生率引き上げを阻んでいる」と指摘する記事を掲載した。資料写真。

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2016年11月29日、環球時報によると、英紙フィナンシャル・タイムズが「若者の精子の質の低下が中国の出生率引き上げを阻んでいる」と指摘する記事を掲載した。

2001年に若い男性が提供する精子の合格率が50%を超えていた中国湖南省。15年以上かけて行われた研究の結果、最近の合格率は20%にも達していないことが明らかになった。このような状況は湖南省に限ったものではなく、河南省の精子バンクでは精子不足を解消するために提供者の身長、学歴といった条件を撤回。30年間無料で精子を保存するというサービスも始めた。

高齢化が急速に進む中国社会は若い労働力の不足や年金問題に直面することになるが、国内の出生率は依然として低いままだ。1965年の出生率は6.4だったが、79年は2.8に低下。この年に始まった一人っ子政策は2015年に廃止が発表されたものの、第2子の出産には多くの夫婦が消極的な態度を示している。

湖南省で精子の研究に携わる関係者は「質の低下がこれほどのスピードで進んだ理由ははっきりしていない」としつつも、「食品や水質といった環境汚染の激化が原因の一つになった可能性はある」と指摘する。ただ、世界保健機関(WHO)は「男性の生殖面での健康は数々の複雑な要素の影響を受ける」とコメント、「より多くの研究を行う必要がある」と説明している。(翻訳・編集/野谷)