球際の強さを武器にアルゼンチンに挑戦するCB橋岡大樹(左)

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 今回のU-19日本代表アルゼンチン遠征(11月30日〜12月10日)メンバーには来年、U-18日本代表として19年U-20W杯アジア1次予選(AFC U-19選手権予選)への戦いをスタートする99年生まれ世代からGK若原智哉(京都U-18)、CB橋岡大樹(浦和ユース)、FW中村駿太(柏U-18)の3選手が招集されている。中でも今年10月のAFC U-19選手権メンバーから外れていた橋岡は強い意欲を持って今回のアルゼンチン遠征に臨んでいる。

 橋岡はU-17世代のリーダー格のひとり。今年3月にU-19日本代表のバーレーン遠征メンバーに選出されたが、CBの厚い選手層の前に定着することができず。AFC U-19選手権メンバーに食い込むことができなかった。3日前の26日に浦和ユースはプリンスリーグ関東優勝を決定。アルゼンチン遠征、そしてプレミアリーグ参入戦へと続くスケジュールを迎える橋岡は「やっとここに選ばれてチャンスがまた巡ってきたので、まずはこっちでしっかり結果を残してまたチームで頑張っていきたい」と力を込めた。

 抜きん出た運動能力を持っている訳ではないが、相手の前に身体を入れるタイミングの良さやスライディングでのクリアなどで見せる守備センスの高さ、攻守において抜群の強さを見せる空中戦など上の世代でも戦える武器がある。そして何より光るのが球際で躊躇することなく身体を投げ出して飛び込むなど、「ゴールを守る」ということへの責任感の強さ。時にこぼれ球に頭から突っ込んでクリアしたり、相手と頭部をヒットさせてもクリアする気迫あるプレーがチームメートたちを鼓舞する。今回の遠征ではU-19アルゼンチン代表との2試合が組まれているだけに、橋岡は「どこも球際強いと思うんですけど、アルゼンチンは特に強いと聞いている。アルゼンチンはA代表も(球際の攻防が)強いので19歳とかでも凄いと思うし、その中で自分のプレーで『日本も負けていない』と知らせたい」と言い切った。

 アルゼンチンを球際の攻防で上回り、結果を残せば、自身のチャンスも広がる。CBのライバルはAFC U-19選手権で無失点Vを果たしたCB中山雄太(柏)とCB冨安健洋(福岡)、そして板倉滉(川崎F)や町田浩樹(鹿島)という実力者たち。「やっぱり中山雄太君とか冨安君は無失点で抑えているCB2人なんで、そこに食い込んでいくのは相当難しいと思う。一生懸命やるとか自分のいいところをどんどん出していくことをこの遠征でやっていきたい。(2歳年上の代表は)U-20W杯とか五輪とかあるんで、そこで食い込んでいけるように頑張っていきたいです」。強敵・アルゼンチンとの戦いで自身の評価を引き上げる。

(取材・文 吉田太郎)