特番や総集編など、これからの季節は見たいテレビ番組が増えますよね。2011年の地デジ以降に合わせてテレビを買い替えた方は、そろそろ買い替えを考える時期。いま買うなら、将来の高画質放送にも対応できる4Kテレビを選びたいところです。

 

いま、4Kテレビは各社とも40V型台のスタンダードラインが売れ筋となっています。価格がリーズナブルであることはもちろん、先進の上位モデルの技術を継承しているため性能にも不足がなく、トータルでお買い得なのがその理由。高コントラスト&広色域な映像を実現するHDR(ハイダイナミックレンジ)規格や、4Kコンテンツを配信する動画配信サービスにも、各社スタンダードクラスの多くが対応しています。今回は、AV評論家の藤原陽祐さんに、4Kテレビを選ぶ際のポイントを指南して頂きました。

 

4Kテレビ購入時に確認すべき4つの要点

1.4Kネットコンテンツ対応
4Kコンテンツを配信するネットVODサービスに対応するかをチェックしましょう。Netflixは「火花」をはじめ、4K HDR作品を多数配信。ほかにdTVなども4Kに対応コンテンツを揃えています。

 

2.4Kチューナー搭載
CSの4K放送チューナー(「スカパー!4K」〈有料〉を視聴できる)を本体に内蔵するかを確認。単体のチューナーを外付けすれば、非搭載モデルでも4K放送が視聴できます。

↑外付け4Kチューナー ソニー「FMP-X7」

 

3.HDR対応
最新の映像トレンドであるHDRは、映像の明るいところをより明るく、暗いところはより暗く表現する技術。映像に立体感が生まれ、メリハリの効いた画になるので、映画をよく見る人ならチェックすべし!

↑HDR映像のイメージ

 

4.4Kアップコンバート性能
地デジ放送やBDの視聴がメインなら、4Kアップコンバート性能にも要注目。HDやフルHDのコンテンツを4K相当に変換するもので、解像感や色味が自然に仕上げられているモデルを選びましょう。

 

色再現性の豊かな画作りとストレスフリーの操作性が魅力

SPEC●画面サイズ:43V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI入力×3、USB×3、LAN×1ほか●ラインナップ:55V、49V、43V型●質量:約16.0

 

パナソニック
ビエラ TH-43DX750
実売価格17万円前後

「新赤色蛍光体」を採用したLEDバックライトと高画質エンジンにより、赤が際立つ鮮やかな映像を実現。リモコンを介して音声による番組検索が行えたり、アイコンを主体としたホーム画面で直感的に操作できたりと、使い勝手も抜群となっています。

 

藤原さんのインプレッション

自然な色を再現する高画質エンジン「ヘキサクロマドライブ」搭載で、映像は明るく鮮やか。広視野角のIPSパネルで、斜めから見ても画質が変わりません。音質は、ニュース番組などの音声の再現性は悪くありませんが、映画鑑賞となると低音が物足りなく感じることも。リモコンのマイクで音声操作は、接続した同社レコーダー内の録画番組まで音声で検索できて便利! バランスのとれた画質は、4Kのスタンダードモデルとしてはトップクラス。どんな映像もそつなく表示してくれます。

↑リモコンで音声検索可能

 

オンキヨーとのコラボスピーカーでサウンドをブラッシュアップ

SPEC●画面サイズ:45V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI入力×4ほか●ラインナップ:60V、55V、50V、45V型●質量:約20.5

 

シャープ
AQUOS LC-45US40
実売価格17万円前後

独自技術「リッチブライトネス」を搭載し、消費電力を抑えながら輝度の高い映像を表示します。広色域を実現する「リッチカラーテクノロジー」により、色の再現性も豊か。また、オンキヨーと共同開発した「2.1chスピーカーシステム」を備えるなど、サウンド面にも注力しています。

 

藤原さんのインプレッション

外光の反射を抑えながら艶やかな黒を再現する「N-Blackパネル」は、映画に合う高コントラストな画質。アップコン映像はもう少し鮮明さが欲しいところです。スピーカーは、フルレンジ2基に加え、サブウーファーも背面に1基備えていますので、低音の力強さは十分。10万円台のクラスとしては、音質のケアは出色でしょう。同社のAQUOS ココロビジョンプレーヤー「AN-NP40」(実売価格1万6880円)に対応し、AIが好みを学習して番組をオススメしてくれるなど、視聴の幅が広がります。黒がきちんと締まる画作りと力強い音は、映画視聴にマッチしています。

↑ココロビジョンプレーヤーでネット動画が視聴できます

 

処理能力に優れる映像エンジンで画質と操作性を磨き上げた

 

SPEC●画面サイズ:40V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI入力×4ほか●ラインナップ:58V、50V、40V型●質量:13.0

 

東芝
レグザ 40M500X
実売価格13万円前後

映像エンジン「4KレグザエンジンHDR」を内蔵し、精細で色合いが自然な画作りを実現するとともに、操作レスポンスも向上。低遅延&高画質でプレイできるゲームモードを備えるのも特徴です。40V型はブラックとホワイトの2色展開。

 

藤原さんのインプレッション

独自の「4KレグザエンジンHDR」が、フルHD以下の映像を巧みに4Kアップコンバートしており、地デジ放送も自然できめ細やか。VAパネルなので視野角は狭めですが、コントラストは良好です。スピーカーは前向きで、下向きのものより音がダイレクトに耳に届くため、セリフやアナウンスが聴き取りやすいですね。東芝独自のクラウドサービス「タイムオン」にアクセスし、ユーザー好みの番組やネット動画を自動で検索する「みるコレ」を活用すると、まだ見ぬコンテンツを開拓できますよ。地デジ視聴が主体の一般ユーザーにとって、本機の高性能な4Kアップコンのメリットは大きいでしょう。高画質でゲームを楽しみたい人にもオススメです。

↑4KレグザエンジンHDRで巧みに4Kアップコンバート

 

広色域技術と超解像エンジンであらゆる映像を4K高画質に

SPEC●画面サイズ:43V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×2、スカパー!プレミアムサービス×1●接続端子:HDMI入力×4ほか●ラインナップ:49V、43V型●質量:13.2

 

ソニー
ブラビア KJ-43X8300D
実売価格16万円前後

同社の上位モデルにも用いられる広色域の「トリルミナスディスプレイ」と超解像エンジン「4K X-Reality PRO」が、色彩豊かな高精細映像を再現。「Android TV」OSを内蔵しており、音声によるコンテンツ検索が可能です。ウォームシルバーとブラック2色を用意。

 

藤原さんのインプレッション

「トリルミナスディスプレイ」が従来では再現できなかった色に対応し、自然な4Kアップコンを実現。発色の良さと、動画ボケの少なさが印象的です。スピーカーは音質的に不利な下向き配置で、聴き取りやすさはまずまず。声の音量だけを調節できる機能もあり、ニュース番組などアナウンサーの声を大きくしたいときに効果的です。Android OSを内蔵しており、NetflixやHuluといった動画配信から、クックパッドなどのライフスタイル系まで、様々なアプリを利用可能。スカパー!プレミアムサービスチューナーを内蔵し、外部機器なしで4K放送が楽しめるのも魅力的ですね!

↑Android OS搭載でアプリが利用できます

 

HDR映像が持つ色彩を最大限に引き出す

SPEC●画面サイズ:43V型●チューナー:地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI入力×3、USB×2、LAN×1ほか●ラインナップ:55V、49V、43V型●質量:11.0

 

LG Electronics
43UH6500
実売価格10万円前後

色再現性や動画応答性に優れ、視野角も広い同社独自のIPS 4Kパネルを採用。「3D Color Mapping技術」により、HDR映像が持つ豊かな色彩を余すことなく引き出しています。狭額設計で、映像への没入感も向上。

 

藤原さんのインプレッション

178°の広い視野角と明るく見やすい画作りで、リビングに置いて家族で視聴するのに向いています。4Kアップコン機能はまだまだ改良の余地アリ。音質面ではフルレンジスピーカーを内蔵しており、このクラスとしては標準的。自動補正機能「マジックサウンド」(※)を使うと、視聴環境に適した音が楽しめます。スマートテレビのプラットフォーム「webOS 3.0」を搭載し、別売のマジックリモコンを使って直観的な操作でコンテンツを楽しめます。

※:利用するには別売のマジックリモコン「AN-MR650」が必要

↑別売のマジックリモコンで直観的に操作できます

 

指南役
AV評論家/藤原陽祐さん

本誌のほかAV専門誌、ウェブサイトなどに寄稿。4Kテレビを中心にAV機器の市場動向に精通する。

 

協力:楽天市場